情報通信・システム開発
情報通信・システム開発:
DXに注目集まる
最新技術活用の開発加速
経産省の「2020年情報通信業基本調査」(19年度実績)によると、情報サービス業の国内企業数は3660社、売上高は前年比2・5%増の18兆9984億円で10年の調査開始以来、最高の水準だった。業種別では受託開発ソフトウェア業が同5・6%増と過去最高値を更新。情報処理サービス業も同2%増になった。
21年9月にデジタル庁が新設されるなど、DX(デジタル変革)に注目が集まる。県内各社はAIや定型業務を自動化するRPAなどの新技術のほか、アマゾンウェブサービス、キントーンなどのクラウドサービスを取り入れた開発を進めている。
デジタル技術活用によるコロナ禍の課題解決を目指す県の「D―EGGSプロジェクト」では21年4月、大信産業(尾道)、横山セイミツ(安佐南区)など30者が採択された。大信産業は衛星・ドローンの画像データをAIで分析し、耕作放棄地や水稲の生育状況を調べる。横山セイミツはストレッチ補助靴下を使って、ゲーム感覚でエクササイズができるアプリを大学生と共同開発する。各者は同10月末まで県内で実証実験を行い、事業・実用化を目指す。