2つの技術を両輪に データヘルスを全国へ推進

株式会社データホライゾン

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データヘルス関連市場の開拓者

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 医療ビッグデータを活用した世界に類を見ない国民皆保険制度の健全運営を支える。少子高齢化で医療保険財政が逼迫するなか、医療ビッグデータの利活用が求められる。レセプト(診療報酬明細書)・健診データをもとに国が推進する「データヘルス」のパイオニアとして生活者の健康寿命の延伸や医療費のプライマリーバランスゼロ(国民医療費と経済成長率の伸びの均衡がとれており、医療保険・社会保障が持続可能な状況)の実現を目指す。

ふたつの技術を両輪に

 全国に先駆けて呉市が実施したレセプトデータを活用した保健事業が医療費適正化に効果を示し、データヘルス(PDCAサイクルによる効果的・効率的な保健事業)のモデルに。データホライゾン(DH)は、この「呉市モデル」をふたつの技術を活用し支援した。

 一つ目の技術は、「レセプトクレンジング分析技術」。本来請求書でありそのままでは保健事業に活用できないレセプトデータを独自の特許技術を駆使して分析し、保健事業に活用できる価値あるデータに生まれ変わらせた。このレセプトクレンジング分析により、精度の高い保健事業計画の立案(PDCAサイクルのP)、保健事業の効果測定(C)、次年度に向けての改善計画の策定(A)が可能となった。

 二つ目の技術は、「糖尿病性腎症重症化予防指導事業」。糖尿病が重症化し人工透析へ移行すると高額な医療費がかかりQOL低下に繋がる。子会社DPPヘルスパートナーズ(DPP)は、広島大学大学院の森山美知子教授が開発した独自の指導プログラムによる糖尿病性腎症の透析移行予防指導を行う保健指導会社で、疾病管理のプロフェッショナルの指導員(保健師・看護師)による重症化予防指導(D)を行っている。

 人工透析導入患者の原疾患については、糖尿病性腎症は統計を取り始めた1983年以降、一貫して増加していたが、レセプトクレンジング技術で抽出した対象者に対して糖尿病性腎症重症化予防指導を行う事業を始めた2010年以降、横ばいから減少に転じるなど確かなアウトカム(効果)に手応えを感じている。 今後もこのふたつの技術を両輪に、引き続き全国の自治体向けに営業活動を展開し、データヘルス関連サービスのさらなる推進を行っていく。

DeNAグループの一員に

 20年4月、ディー・エヌ・エー(DeNA)の子会社であるDeSCヘルスケア(DeSC)とデータヘルス関連事業における業務提携契約を、同年8月、DeNAと資本業務提携契約をそれぞれ締結し、医療費の適正化に向けた取組みの支援を加速することを目指してきた。22年8月、DeNAとの資本業務提携をさらに推し進めるため、DHがDeNAの連結子会社になった。

 DeSCは、ヘルスケアエンターテインメントアプリ「kencom」など利用者が楽しみながら使い続けられ、日常生活の中で健康増進をサポートするサービス運営やそれに基づくデータ分析に強みを持っている。

 今後は、DeNAグループの一員として、DeSCとの連携をより一層深めるとともに、お互いの強みを活かすことで、公益性のあるデータ利活用事業の取り組みを加速させ、生活者の健康寿命の延伸・医療費のプライマリーバランスゼロの実現を目指す。

会社概要

株式会社データホライゾン
本  社:広島市西区草津新町1-21-35 広島ミクシス・ビル
設  立:1982年3月
資 本 金:4億5660万円
売 上 高:29億1000万円(2022年6月期見込み/連結)
従業員数:205人
事業内容:医療関連情報サービスの開発及び提供
T E L:082-279-5550
U R L:http://www.dhorizon.co.jp/
※2022年8月当時の情報です。