情報通信のインフラ企業
DX化で顧客の競争力強化
株式会社エネルギア・コミュニケーションズ
人の成長と新たな技術と熱い想いで、地域社会へ貢献
「通信事業」と「情報事業」を柱に、総合的なICTソリューションを提供する中国電力のグループ会社で、「エネコム」の略称で親しまれる。自治体や金融、放送、医療機関など幅広い業種に通信ネットワークサービスを提供する数少ない企業で、〝情報通信のインフラ企業〟として中国地方全域の社会基盤を支える。
通信事業は、法人向けブランドの「エネウィングス」で通信回線、クラウド、データセンター、セキュリティー対策などのサービスを展開。個人向けは「メガ・エッグ」ブランドで、安心・スピーディーで豊富なオプションをそろえたインターネット回線を提供する。中国電力ネットワークの送電線設備の一部に光ファイバーを通し、多くの通信局舎を発変電所の隣接地に置くことで、自然災害に強く、障害が発生した時も速やかに復旧できる体制を整える。信頼性の高いネットワーク基盤が支持されている。
情報事業(システムインテグレーション)は、高い技術力と最新技術を活用したシステム開発力を生かし、中国電力グループのシステム開発や運用保守を一貫して手掛ける。例えば、中国電力向けにスマートフォンやインターネットを使って停電情報をどこからでも確認できるサービスを開発。中国地方の人たちが安心して電気が使える環境づくりを、ITの側面からバックアップしている。
顧客のDX化支援に注力
近年は、先端技術を活用して事業を変革するDX(デジタルトランスフォーメーション)で、顧客の競争力を高める支援に注力している。特に企業向けのコンサルティングを強化。各企業で日々発生する膨大なデータを収集・蓄積・分析し、生産性向上や課題解決につながる活用方法を提案する。定型的な事務作業を自動化できるRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)やAI(人工知能)などを駆使し、手書き文字の書類のデータ登録や電話の自動音声応答なども行う。
これまでに導入したAIによる自動電話応答を取り入れたコールセンターは、応答率が向上したのに加え、オペレーターの業務負担の軽減と運用コスト削減を実現した。工場向けの事例では、設備や製品データのデジタル化やトレーサビリティーの強化による高度な品質管理を行うことで、不良品発生の抑制につなげた。
頑張る社員を支援
情報通信事業は、電気・ガス・水道などに並ぶ重要なインフラ事業で、地域社会への貢献を実感しながら働けるのが特長だ。社員の働く環境整備に力を入れ、時間単位の有給休暇をはじめ、住宅の補助制度がある。育児休業・育児短時間勤務制度は法律以上の制度を整え、男性の利用者も年々増加し、制度を利用することが当たり前という職場風土が生まれている。
人材育成にも組織を挙げて取り組む。入社1年目の社員は支援役のリーダーがつき、寄り添いながら日々の業務をサポートする。先輩社員や上司に気軽に質問・相談できる雰囲気があるという。
段階別の業務教育も充実させる。業務に必要な資格を取得した場合は合格祝金を贈るなど、頑張る社員を全面的に支援する制度を整えている。社員全員にシンクラ端末を配り、テレワーク推進にも努める。
会社概要
株式会社エネルギア·コミュニケーションズ
本 社:広島市中区大手町2-11-10
設 立:1985年4月
資 本 金:60億円
売 上 高:425億円(2022年3月期)
従業員数:1019人(2022年4月1日現在)
事業内容:法人向けソリューションサービス(EneWings)、DX(AI/RPA/IoT)ソリューションサービス、個人向けインターネット接続サービス(MEGA EGG)、システムインテグレーションサービス
T E L:082-247-8511
U R L:https://www.enecom.co.jp/
※2022年8月当時の情報です。