高校生がインタビュー:
島のみらい図鑑「継ぎて」③
島の仕事図鑑6-3
07.特産品もつくる旅館加藤 健二
自慢の鯛味噌。商品開発に挑戦する旅館。
子どもの頃から親の背中を見ていた。そして、旅館のお客さんと関わっているうちに家を継ぐことは自分の中で自然の流れになっていた。高校を卒業する時は迷わず調理専門学校に進み、関西での修行期間を経て島にUターン。自分がやりたい仕事であり、楽しめることだったからこそ続けることができている。「最近は旅館としての宿泊、仕出し、会食に加えて特産品開発を行うなどまだまだ挑戦は続く」と笑顔で語る言葉は力強い。 【写真右上】器の置き方からも仕事の丁寧さが伺える。青と白のコントラストが綺麗。 【写真右下】大根のつま切り。手間をかけながら食と向き合う姿勢は真剣そのもの。
08.漁師祭り中村 直樹
文化を継ぐ ― 継ぎて島イベント
「地の魚を食べてほしい!」が漁師祭りをはじめた大切な想いだった。「やっぱり島の人に島の魚を食べてもらいたいじゃん!」と熱く語る。そのために、採れたての魚を当日の朝〆めすることにこだわっている。それだけ島の人と島の魚が大好きだからこそ手間ひまかけてでも新鮮な魚を届け続ける。そしてこれからは、若い人や子どもたちにもっと魚を好きになって、食べてもらえる仕掛けを増やしていきたいと次への挑戦を想い描いている。
09.旅する櫂伝馬藤原 啓志
文化を継ぐ ― 継ぎて島イベント
大崎上島から世界遺産の嚴島神社がある宮島まで漕いでいく「旅する櫂伝馬」。島に250年脈々と引き継がれる櫂伝馬競漕も少子高齢化の影響から漕ぎ手不足が続いていた。そんな状況を「なんとかしたい」との想いからはじまり、年を重ねるごとに徐々に応援者が増えて、今年で10年目を迎える。今ではこれからの島を担う地元の高校生たちも参加している。「祭りが地域を繋げる」と代表の藤原さんは島の伝統を未来に繋ぐ決意を語ってくれた。
島のみらい図鑑「継ぎて」 目次
- 【1】地域商店(新本孝徳)さん / 牡蠣・車海老(鈴木 隆さん)/ なんでも小売店(熊佐賢晃さん)
- 【2】和カフェ漁師(前釜光芳さん)/ 町を照らす電気屋(土井田 勝さん)/ 野菜大好きトマト農家(狩又恵美さん)
- 【3】特産品もつくる旅館(加藤健二さん)/ 漁師祭り(中村直樹さん)/ 旅する櫂伝馬(藤原啓志さん)
- 【4】みらい会議
- 【5】島の高校生が食べにいきたい!大崎上島のFOODS