国内トップクラスの精米工場稼働
年内に物流センター建設予定

食協株式会社

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米穀・食品・燃料・水 総合力生かす

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 2022年4月、志和流通センター(東広島市)内に志和精米工場を新築移転した。8階建て相当で、2階を同流通センター(2階建て延べ64000平方㍍)とつなぐ。(株)サタケの精米プラントを建設し、最新技術を取り入れ、毎時30㌧の処理能力がある国内トップクラスの精米工場を実現。流通センターと精米工場屋上に合わせて3270枚の太陽光パネルを敷設し、年間の発電能力は140万㌔㍗時。会社を挙げて推進するSDGsに貢献している。精米工場見学も積極的に行い、新しく「お客さまサポート課」を設立し、22年は約3000人の見学者が来場した。関連会社の食協ロジスティックスでは、志和に23年内に第1号目の倉庫を建設予定。その後、随時2号倉庫、3号倉庫に着手していく。
 1950年に広島県内62の米穀小売業者により発足した広島食糧協同組合が前身。全額出資で91年に設立され、主要事業を継承した。米穀、食品、燃料、水の事業を行う。2020年に広島食糧協同組合が創業70周年、21年には食協(株)が設立30周年を迎えた。
 米穀は大手コンビニエンスストアのおにぎり、弁当の米を納入する。101項目の商品チェックをクリアした商品には、「安心・安全マーク」を貼り付け。16年には深川精米工場がHACCP(食品衛生管理システムの国際基準)を取得し、全国に280以上ある精米工場で認定第1号となった。志和精米工場も精米HACCPの認定工場となった。

ブレンド技術「金のごはん」

 商品開発部門では14年に「金のごはん」を発売。(社)日本精米工業会の品質検定メンバーに選ばれた技術者が、ブレンド技術と蓄積したデータから4銘柄をブレンドし、商品化した。無菌ごはんの無菌パック「和」も発売。サタケとJAとっとり西部とのコラボ商品「無洗米GABAライス」は米分野で日本初の機能性表示食品となった。
 食品事業は、小麦粉をはじめ、砂糖、食用油、卵、麺、雑穀、でんぷんなどを扱う。志和流通センターが1・7倍に拡張し、営業倉庫の認可を受けたことで、他社商品と合わせた納入もできるようになった。小麦や食用油は、袋の封切りが不要なローリー車による納入も行っている。

災害に強いLPガス

 燃料部門はLPガス、灯油などを販売。LPガス充填基地、タクシーのオートガススタンドに加え県内に4営業所を構える。災害時でもすぐ復旧できる、災害に強いLPガスの需要拡大を目指す。同社は24時間の保安体制を確立している。16年の電力小売り自由化後は「アストモスでんき」も取り扱う。グループ会社・アクアクララ中国はウォーターサーバーによる宅配水事業を行う。極小フィルターでろ過して不純物を取り除くため純水に近く、モンドセレクション水部門で12 年連続「優秀品質最高金賞」を受賞した。
 企業マークは四つ葉のクローバーで、「愛情・健康・快適・安全」の四のテーマを込める。米、食品、燃料、水の生活必需品の総合力を生かす。
 地域貢献では、広島東洋カープ、サンフレッチェ広島のスポンサーのほか、ママさんバレーボール大会、少年ソフトボール大会を主催。田植え・稲刈り体験や小学校対象の工場見学を行い、子供たちへの朝食事業にも、金のごはんを無償提供する。



会社概要

食協株式会社
本  社:広島市南区松川町5-9
設  立:1991年8月
資 本 金:1億円
売 上 高:232億円(2023年3月期)
従業員数:160人
事業内容:米、食品、燃料の総合卸、コインランドリー、宅配水
T E L:082-264-1311
U R L:www.shokkyo.co.jp
※2023年9月当時の情報です。