高校生がインタビュー:大崎上島の農業

島の仕事図鑑3-1

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01.夫婦で柑橘栽培文田秀也・文田真弓

夫婦で農業をすることの魅力
それは「癒し」

果物農家の名人を目指す お気に入りの農具は噴霧器の先端「動噴」
毎日仕事をしていて楽しいと語る秀也さんと真弓さん夫婦。2人とも農家の生まれで、昔からこの仕事に馴染みがあった。会社員を退職し、Uターンして農業を始めた。今の働き方は自分たちのライフスタイルにとても合っていると言う。休みの日は、家の用事や子どもの行事がある時と決めている。秀也さんが心がけていることは、日々の仕事に一切の妥協をせず、やれることは全部やるようにすること。それだけ仕事に集中できる環境があるのは、一緒に働く真弓さんのおかげだと優しい表情を見せる。仕事が充実している秀也さんにとって「食べる」とは、幸せなことであり、食べるものを育てることが楽しくて仕方がない。その中でも、毎日の食後においしい果物のある生活は最高だと笑顔で語る。


02.1+6次産業=∞岩﨑亜紀

家族でつくる新しい農家のカタチ

地元高校生と商品のパッケージづくりにも挑戦
いつも新しいことを考えていたい
京都から家族とともに移住した亜紀さん。家族でレモンやみかん、ブルーベリーなどを育てている。亜紀さんのところには、様々な商談が来る。商談では畑を視察してもらうが、育てているレモン畑を見せると、その商談成立は100%。畑のどこを見てもらっても自慢ができると言う。介護福祉士をしていた亜紀さんは農業をすることを決めたときに自然農法を学びに学校へ通った。旦那さんが自慢の果物を育て、亜紀さんは学んだ知識を活かし、果物を加工して、ジャムやお菓子をつくるプロとして活躍している。「いつも新しいことをしていたい」と言う亜紀さん。これまで、みかん、ブルーベリー、ゆず、イチジクやキウイなども加工してきた。「これからはコラボが大切」と新商品の開発には余念がない。「あの人あんなんやりたいんやって」と、いろんな人たちを巻き込む姿は、さながら、形のないものを形にするクリエイターのようだ。


03.里山有機栽培中原伸悟・中原幸太

目指すライフスタイルを追求したら
オーガニックになった

身の丈農業を実践
大崎上島初、オーガニックオリーブオイルに挑戦中
「日本でも有数の好立地、柑橘を栽培するにあたりこれほどの適地はない」と語る父、伸悟さん。「人間が無理して大量につくったものではなく、自然 界にあるものを使って栽培したい」と言葉を続ける幸太さん。仕事のやりがいは親子口を揃えて「食べてくれた人の美味しそうな表情や言葉」だという。 過去には肥料を与えすぎて一園地を全滅させたこともある。そんな失敗も今に至る重要な経験と語る。伸悟さんのお気に入りは乗用芝刈り機。マツダス タジアムより広い園地をさっそうと刈る。幸太さんはスイス製の剪定ばさみがお気に入り。3日に1度は親子喧嘩。その一方で、気兼ねなく相談できるの が親子の強みという。農家俳人、中村柑風先生の句碑の前で、里山らしい自然の園地を目指すと決意した。

島の仕事図鑑3 目次

【1】文田秀也さん・文田真弓さん/岩﨑亜紀さん/中原伸悟さん・中原幸太さん 【2】西田秀夫さん・西田裕輝さん/横本正樹さん・横本悠樹さん/榎本一史さん
【3】齋藤健司さん・齋藤燕希さん/朝山裕児さん/成定裕司さん 【4】小池信忠さん/岡田明仁さん/光野郁江さん
【5】若手を見守る匠河田忠宏さん/松岡清士さん/金原邦也さん・金原英香さん