高校生がインタビュー:
学びの島。仕事に学び。暮らしに学び。

島の仕事図鑑5-1

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電機屋【Uターン】藤原浩一

知識の吸収は毎日の仕事の中に。

エアコンの取り付けが最も得意
50年続く町の電機屋さんを父親から継いで、早15年。それでも「知らないことが多い」と繰り返す藤原さん。説明書を読んだり、ネットで調べたりと新しい知識の吸収に余念がない。日々進化する家電業界は、新しい機能やわからないことが毎日のようにあるという。社会人の当たり前は、予想以上に高くはじめは苦労したと苦笑する。最も身近な社会である「地域」からいつも学ぶことがある一方、島外での研修やセミナーにも積極的に参加する。「だれにも強いられないからこそ、仕事は自分から動くことがすべてであり、受け身ではいけない」と穏やかな口調で語る。自身で作成した行動指針を心に留めて、今日も島内を「スマート」に動き回る。


養殖業 生産技術品質管理【Iターン】菅原 誠一

同じ仕事でもやり方を変えるとうまくいく。

毎日を楽しく生きるための方法を学んでほしい
牡蠣と車海老の養殖場で働く菅原さん。以前はプログラマーとして働いていたが、理想の環境で生活したいと思い、Iターン。島ならではの山や海のある環境で子どもに伸び伸び育ってほしいと考えている。子どもたちが島で楽しそうに生活している大人から様々なことを学び、毎日を楽しく生きる方法を見つけてほしいと願う。常に学び、学び続けることを大切にしており、同じ仕事でもやり方を変えてみたり、レイアウトを変えたりするなどちょっとした変化から学んでいる。また、扱う商品が生き物なので大切に育てられたときやドローンを使った新しい作業方法が実現できたときなど、新しいチャレンジにやりがいを感じている。「みんなが言うから」ではなく、自分らしい選択肢を大切にしながら菅原さんのチャレンジは続く。


漁師カフェ【Iターン】前釜 絵理

興味を持つことがすべてのはじまり。

自分と違う人との関わりが刺激になり将来役立つ
縁あってこの島に移住。漁師の主人が獲った魚を使ってランチが食べられるお店をオープンしたばかり。10年前からやりたいと思っていたことをついに形にした。古民家を借りて、夫婦で改装。時には子どもたちにも手伝ってもらった。好きなことだからこそ自発的にどんどん吸収していく。料理のレパートリーを増やしたい、盛り付けをきれいにしたい、包丁さばきをマスターしたいなど、強制されることのない向上心こそが学びだという。2人の息子たちには、島の豊かな自然や温かい人たちに囲まれていっぱい遊んでほしいという。多忙な毎日だが、大変と思ったことがないのは、やっぱりこの暮らしが好きだから。主人が獲った新鮮な魚を今日も笑顔でお客さんに振るまう。


島の仕事図鑑5 目次

【1】藤原浩一さん/菅原 誠一さん/前釜 絵理さん 【2】新本 典子さん/ヴァンさん/相原 和八さん
【3】金原 秀章さん/田村 知行さん/熊田 美江さん 【4】脇坂 裕介さん/牧内 和隆さん
【5】大崎上島未来会議 学びの島編