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食品卸 調味料・弁当・漬物 ほか

食品卸:
コロナ禍で外食向け厳しく内食需要増 消費動向見極め地域密着の卸機能強める

 業務用は休業や3密対策を強いられる飲食店や居酒屋、レストラン、ホテル向けなどが観光需要も落ち込み、厳しい。緊急事態宣言の解除後、回復しつつあるが扱い商材によっては難しく、一般用など堅調な部門や新たな領域を開拓する動きも。施設向けは堅調で、量販店向けは地域密着の小型スーパーが外食を控えた巣ごもりや在宅勤務などを受け好調が続く。
 広島商圏は外食市場の拡大を狙って県外や全国展開の大手卸が出そろった。地場卸は小回りの利く利便性を強みに地元の味と食文化を後押しし、生鮮品など大手では扱いにくい小口取引を強化。調理の手間を省く加工なども手掛ける。一部の総合卸は情報収集機能を生かしてメーカー機能を高め、協力工場と組んでPB商品の企画~商品化に注力する。物流コストの高騰や将来的な競争力強化などを背景に、独自の供給体制を構築する動きも活発化している。  契約農家がある卸も多く、産直仕入れや相対取引が増。青果は市場経由が減少傾向で中央市場の19年取扱高はピーク時02年比83%の11万8600㌧。広島市は全国有数規 模の同市場の30年代初頭の建て替え完成を目指す。

調味料・弁当・漬物ほか:
健康関連・産学連携に力
輸出増へ衛生基準の取得加速

 日本総菜協会によると2019年、調理済み食品を自宅で食べる中食の国内市場は、女性の社会進出や高齢者・単身世帯の増加などを背景に10年連続増の約10兆3200億 円となった。糖質への配慮からおにぎり・サンドイッチが敬遠され、ヘルシーなイメージの鶏料理の人気が高まった。新型コロナで20年も増加の見通し。
そんな中、県内メーカーは健康関連商品の開発を加速させている。業務用食品大手のあじかんは栄養バランスの良い巻きすしを商品化。新庄みそは機能性表示食品の「 GABAみそ」を発売した。オタフクソースはソースの原料でミネラルが豊富なデーツを使い、ドライフルーツや酢などの商品開発に注力している。
産学連携も進む。企業向け宅配弁当のサンシャイングループは安田女子大学、文教大学と献立を共同開発。オタフクソースは19年に広島経済大学と包括連携協定を結び、 研究活動などで協力する。
 人口減少が進む国内市場は頭打ちで、多くの食品メーカーが輸出拡大を見据えて衛生管理の国際基準「HACCP」や食品安全規格のISO(国際標準化機構)2200 などの取得を目指している。