食品パッケージ卸で地場最大手
エコ商材、新事業で業績拡大

株式会社シンギ

動画をリクエストする

全国15拠点のネットワーク

 食品パッケージの総合商社で、売上高が200億円を超える業界大手。コンビニや菓子・弁当の製造会社などに、素材・形状・デザインの異なる20万種類の中から最適な容器を提案し、豊かな食生活や食品流通を支える。15支店・営業所体制で、全国に営業ネットワーク網を整備する。
 仕入れて販売するだけではなく、社内デザイナーと連携し、オリジナルパッケージの企画から手掛けることも多い。ニーズが多様化する中、豊富な専門知識と提案力が求められ、社員の能力向上に注力する。eラーニングや社外研修、自己啓発教育などを自主的に受けられる体制を整える。民間資格の包装管理士や、HACCPコーディネーターの取得も推奨し、提案力の向上につなげている。

  • 写真1
  • 写真2
  • 写真1
  • 写真2

エコ商材、新事業に注力

 近年は海洋プラスチックごみやフードロスの問題を受け、環境に優しい商材の提案に注力。バイオマス原料を使う包装や、使用後に減容化しやすいものなどエコ製品の品ぞろえを充実し、フードロスにはロングライフ製品の対応など、高付加価値な提案を行う。20年には兵庫県と広島県にある提携の紙器製造工場2社に投資した。需要が高まっている紙製品の生産体制を強化し、拡販につなげている。現在、エコ商材の売り上げは好調に推移しており3年以内に5割まで引き上げる方針だ。
 新事業にも積極的だ。20年4月の一般用加工食品の成分表示の義務化を前に、18年10月から食品の栄養成分分析事業に参入。これまでに1500件以上の実績を上げてきた。また検査機関と提携し、細菌・ウイルス検査も始めた。19年には双日プラネット(東京)から、加熱機能付き弁当容器「ナルホット」の事業を譲り受けた。容器のひもを引くだけで本体にセットされた石灰と水の化学反応で水蒸気を発生させ、食品を温められる。さらに取引先の省人化対策を支援するため、包装機械の販売も始めた。

経営理念を全社員で共有

 自己革新を進め、優れた経営の仕組みを持つ企業を表彰する18年の日本経営品質賞委員会「経営革新推進賞」を受賞した。県内では唯一。毎年6月の経営方針発表会では、田中社長のほか、事業・プロジェクトごとに目標を発表し、部署を横断して事業の方向性を確認する。20年は新型コロナウイルス対策で、オンラインで全社員が参加して実施した。
 経営理念の浸透に向け、朝礼では理念ブック「シンギらしく」に書かれた一つ一つの理念を読み合わせる。毎年行う社員意識調査では、95 %以上の社員が経営理念の達成に積極的に参加したい、90%以上がシンギで働くことに満足と回答。社員の健康のために定時退社を推奨し、福利厚生の一環としてがん保険制度や、40歳以上の社員を対象に会社負担で脳ドックを受診できる制度も導入した。18年9月に「広島県働き方改革実践企業」に認定された。田中社長は、「社名は社是『信義』のことで、誠実で正しい道を進むことを指す。売り上げや利益も重要だが、それ以前に人として正しい行ないに徹し、お客さまや取引先との信頼関係を築くことが何よりも大切。2年後に創業90周年。100年企業を目指して挑戦を続ける」

会社概要

株式会社シンギ
本  社:広島市中区南吉島2-1-24
設  立:1952年(創業1932年)
資 本 金:3億1000万円
売 上 高:201億円(2019年5月期)
従業員数:206人(20年5月時点)
事業内容:食品パッケージの企画・製造・販売
T E L:082-241-5194
U R L:https://www.shingi.co.jp/

※2020年8月当時の情報です。