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農業・水産

農業:
レモン、ワケギ、クワイ、ネーブル国内シェア1位 ひろしま農林漁業成長支援ファンド、キラリフーズ などに出資

 広島県の農産物生産量は、レモンが6350㌧で全国シェア63・2%、特産のク ワイが68・1%、ワケギが56・1%と全国シェアトップ。ネーブルも首位が続い ている(2015・16年)。20年3月末現在で、集落法人(特定農業法人)が273 あり、全国有数。
 他にもさまざまな農畜産品に特徴があり、設備投資などが相次ぐ。村上農園は19 年12月期の単独売上高が100億円を突破。20年内に山梨県と宮城県にスプラウト(発 芽野菜)などの生産施設を稼働予定。畜産分野では、山水園から社名変更したファロ スファームが安芸高田市に肥育農場を建設している。広島銀行や広島信用金庫が出資 し設立したひろしま農林漁業成長支援ファンドは19年、牛の肥育と佐伯区に焼肉1 号店を出したつなぐファーム(山口県周南市)に出資。トペコおばら、旭食品と3者出 資のキラリフーズ(安芸高田市)は、もち麦のブランド化に取り組む。モスファームす ずなり(静岡県)が安芸高田市の羽佐竹農業団地に参入を決め、ハンバーガー用レタス を栽培する。
 19年6月、JA広島中央会の会長に忠末宜伸JA佐伯中央組合長が就任。22年4 月の県内JA合併を目指す方針を示した。広島市は20年、都市農地を守るため固定 資産税などを優遇する「生産緑地制度」を導入した。

水産:
カキの生産量は全国シェアトップ 鮮魚のブランド化、海外輸出の動きも

 全国的な知名度を誇る広島県産カキ。2017年の生産量は1万8700㌧、全国シェア 62%で、続く岡山県の3000㌧を大きくリードする。広島県はさらなる消費拡大へ、 味が濃厚になるという春ガキを訴求するために観光プロジェクト「牡蠣食う研」を展 開する。家庭の「魚離れ」が進む中、餌に県産レモンを加えた「広島サーモン」など が販売されるなど新たな〝ブランド魚〟を育てる動きが広がる。広島魚市場は岩国市 沖で釣れたサワラを「サワライダー」と名付け、ブランド化を進める。また同社はア ジアに向けてカキや鮮魚を輸出する取り組みも進める。18年9月にクラハシ(福山 市)が設立したマリンネクスト(三原市)は、低塩分の海水を使って活魚の鮮度を保 つ手法を用い、高鮮度のまま首都圏などへの出荷を安定させる事業を展開する。
 20年6月には改正卸売市場法が改正。各市場が独自にルールを定められるように なり、第三者販売や直荷引きの原則禁止などが撤廃される。水産ベンチャーのウーオ (中区)は、鳥取県内の漁港で競り落とした魚介を広島市内の飲食店に販売するサー ビスを始めた。