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自動車販売店

自動車ディーラー:
20年度の新車販売7%減、中古車は好調
新型コロナと半導体不足が影響

 2020年度の県内新車登録台数(軽自動車や2輪車除く)はコロナ禍の外出自粛の影響を受け、前年度比7・2%減の7万2221台となった。軽自動車販売も7・0%減の4万8765台となり、共に2年連続のマイナスだった。一方で中古車は同1・94%増の3万8050台となり、2年ぶりに増えた(いずれも運輸局の速報値から本誌集計)。生産調整・休止などで納期が延びた新車から中古へ一定数の消費者が流れた。
 若者の自動車離れやシェアリングなどで車を所有する人が減少傾向にある中、ディーラー各社は業務効率化に向けた設備投資を積極化している。輸入車販売のコンクエストは21年7月、中四国初のオール電化板金工場兼納車整備センターを稼働。各ショールームの納車前の車両などを一括して受け入れる。広島トヨタ自動車は11月にバックヤード部門を集約する新施設を開設し、整備作業の完全内製化などを目指す。
 コロナ以降、密を避けたアウトドアの人気が高まっている。広島トヨペットは7月、「ハイエース」に特化した販売店を開いた。業務やレジャーなど用途に応じたカスタマイズで新たな需要を開拓する。