安全・快適なカーライフ提供
県内トップクラスの販売実績
広島トヨペット株式会社
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Chap1
ファンの心をつかむ
さまざまな仕掛けづくり -
Chap2
人と人の交流が生まれる場がコンセプト
「クリップ広島」 -
Chap3
スポーツブランド専用
「GRガレージ」をオープン -
Chap4
社員の働きやすい環境づくりも進める
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Chap5
自動車だけではない価値を提供し続ける
広島県内をエリアとするトヨタ系ディーラーで、新車、中古車、レクサス店など計34店を展開する。2019年まで6期連続で過去最高売上高を更新し、他メーカーのディーラーを加えても、県内トップクラスの販売実績を誇る。創業から80年にわたり地域に深く根を張り、自動車の販売だけではなく、定期的なメンテナンスや車検の案内など、顧客に安全で快適なカーライフを提供し続けている。
自動車業界は、未来技術を指す「CASE(ケース)」(コネクテッド、自動運転、シェア、電動化の頭文字)の実用化が進み、100年に一度の変革期を迎えていると言われる。メーカーのトヨタ自動車は20年5月から、グループの販売4チャネルで「全車種併売」(一部車種を除く)を開始。専売車種をなくすことは、実質的な競争激化であり、広島トヨペットは〝攻めの営業展開〟を進める構えだ。
20年度はさらなる顧客満足度の向上に向け、スローガン「HIROSHIMA+(ひろしまプラス)」を策定した。各店が主導し、心地よい店舗づくりや接客技術の向上など、新しい価値の提供を目指している。
〝車を売らない〟交流施設
16年には全国的に珍しい〝車を売らない〟交流施設「CLiP HIROSHIMA」を中区東千田町にオープンした。外観こそディーラーのようだが、トヨペットの看板はなく、2階にはカフェやナレッジルームもある。週末を中心にさまざまなイベントの会場として地域に開放し、これまでの4年間で来場者数は計10万人に達した。
このノウハウを生かし、19年には西部エリアの中核店となる廿日市店をオープン。同社店舗の中で最大規模で、カフェや工作室を併設し、自動車購入に関係のない一般の来店も促し、従来と一線を画す店に位置付ける。古谷英明社長は、「CLiP HIROSHIMA」を運営する中で、地域とのつながりの大切さを改めて強く感じました。自動車販売店のショールームは敷居が高いと言われることもあり、広島トヨペットを身近に感じていただきたい」
モータースポーツも
自動車販売を主軸としながらも、新しい事業展開を見据える。23年春には国内外から多くの観光客が訪れる宮島に近い廿日市市の研修センターを研修所兼宿泊施設に建て替える予定だ。自社ユーザーに安く泊まってもらうなど、本業との相乗効果を狙う。古谷社長は「自動車という軸を変えるつもりはありませんが、未来永劫、車だけを販売しなければならないとは思っていません。車離れと言われる中でも、社員が夢を持てる会社づくりを進めています」
16年からはモータースポーツに参戦。各店の整備士でチーム「広島トヨペットレーシング」を結成し、自動車の楽しさを発信するほか、レースを勝ち上がるには高い整備技術が必要で人財育成にもつなげる。
働きやすい職場環境づくりにも力を入れる。経営幹部に直接届く「チャレンジシート」と名付けた要望書を毎年提出し、自身の働き方の要望などを伝えやすくするほか、21年には販売台数を主体とする従来の評価を見直し、個の強みを生かせる柔軟性の高い制度に移行する計画だ。女子社員が増え、育児休業や産後の時短勤務など制度の拡充も進めている。
会社概要
広島トヨペット株式会社
本 社:広島市西区観音町7-8
設 立:1943年1月
資本金等:9600万円(内 資本金3000万円)
売 上 高:393億6000万円(2020年3月期)
従業員数:725人
事業内容:新車・中古車販売、自動車整備、各種保険販売、携帯電話販売
T E L:082-503-5151
U R L:https://www.h-toyopet.com/