世界一の自動車販社目指す
多角的な事業展開で社会貢献
株式会社広島マツダ
-マツダ車トップディーラーの挑戦-
1933年の創業から長い歴史を持ち、全国のマツダディーラーで最古参。その発祥の地「広島」を拠点に、基幹ディーラーとしての役割を担う。県内に計20店を構え、大州本店や西日本最大級の宇品本店、新世代店舗の可部店と尾道山波店など、充実した販売体制を敷く。
2022年度内に西条店の移転と新世代店舗へのリニューアルも計画。22年9月にはラージ商品群第1弾の新型高級SUV「CX‐60」が一部発売予定で、魅力的なラインアップが拡充される。
輸入車ではボルボ(スウェーデン)の「ボルボ・カー広島大州」、ロータス(英国)とケータハム、KTMを扱う「ロータス広島」も展開している。
事業通じて社会貢献 地域密着で地元へ恩返し
同社は地域に密着し、社会貢献に積極的な社風が根付く。創業の地に近い原爆ドーム隣では「おりづるタワー」を運営。松田会長は「原爆投下でゼロとなった後、広島の方々に育てられてきた当社の、地域への恩返しの集大成です。この地だからこそ感じられる平和と広島の復興の歩みを国内外の方々に実感していただきたい」と話す。
近年は新生「フタバ図書」の事業に共同参画し、地域の文化振興に欠かせない書店の維持存続への貢献を図る。まちづくりにも積極的に関わり、広島国際空港に共同出資。21年7月から、滑走路と旅客ターミナルビルなどを含む完全民営化がスタートした。
食文化でも地域貢献を図り、22年1月には「お好み焼みっちゃん総本店」運営のISE広島育ちの全株式を取得してグループに加えた。同店の永続を目指し、共に広島を盛り上げたい考え。
グループ会社が活躍するフィールドは多岐にわたる。21年9月には宮島町の旅館「蔵宿いろは」の事業を継承して再スタートを切った。
人材育成、働き方改革 世界一のディーラー目指す
モータースポーツの振興やファン拡大も進める。17年結成のチーム「HM-Racers(エイチエムレーサーズ)」はスーパー耐久レースに挑戦。多くの人に身近な小型車デミオを起用し、マツダ車に一層親しんでもらう。松田会長は「マツダ車で走る魅力をより多くの人に伝え、モータースポーツの振興によって社会貢献したい」という。
レースを通じて整備スタッフの技術向上も図る。これまでも同社は多くの整備スタッフを採用し、育ててきた。一方、業界全体を見ると整備士不足が顕在化。業界全体に若者を呼び込もうと、返済や同社への入社の義務がない支援金を月2万円給付する、「(公社)広島マツダ奨学金協会」を運営している。21年にはベトナムで自動車整備士学校を開設し、人材紹介事業にも参入した。
こうした新たなことにチャレンジする社内風土がある一方、真面目で穏やかな社風で離職率が低く、従業員の満足度は高い。
同社の基本理念には「Happyhappy!=あなたの幸せが私の幸せ、Spec higher!=誠実な努力で日々成長」を掲げる。評判、財務体質、実績、CS(顧客満足度)、ES(従業員満足度)まで、全てに世界で一番の自動車販売会社を目指す。
会社概要
株式会社広島マツダ
本 社:広島市中区幟町13-4
創 業:1933年1月
設 立:1941年5月
資 本 金:8000万円
売 上 高:200億円(2021年9月期)
従業員数:438人(2021年10月現在)
事業内容:新車、中古車の販売・修理、損害・生命保険の代理店、
車両リース、不動産の運用・管理など
T E L:082-225-3600
U R L:https://www.hiromaz.co.jp/
※2022年8月当時の情報です。