マツダ車トップディーラー
モビリティワールドに事業参画
多彩な新事業で地域社会貢献

ヒロマツホールディングス株式会社

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-おりづるタワーに100万羽の願い-

  • 広島マツダ
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 ヒロマツホールディングス中核会社の広島マツダは1933年創業。長い歴史を持ち、全国のマツダディーラーで最古参だ。その発祥の地「広島」を拠点に、基幹ディーラーとしての役割を担う。大州本店や西日本最大級の宇品本店、新世代店舗(可部店、尾道山波店、西条店)など計18店を構え、充実した販売体制を敷く。「メタバース店」開設など、デジタル技術も活用している。

事業通じて社会貢献 地域密着で地元へ恩返し

 同社は地域に密着し、社会貢献に積極的な社風が根付く。創業の地に近い原爆ドーム隣では「おりづるタワー」を運営している。アーティスト9人が巨大壁画を描く取り組みは、企業メセナ協議会の「メセナアワード2023」で優秀賞を受賞。「おりづるの壁」に投入された折り鶴は100万羽に達し、24年7月に記念式典を開いた。松田会長は「100万羽の願いが積み上がりました。同施設は、広島の方々に育てられてきた当社の地域への恩返しの集大成。未来の希望を祈り、平和を願う人の心に寄り添う施設であり続けます。原爆投下でゼロとなった後、この地だからこそ感じられる平和と広島の復興の歩みを国内外の方々に実感していただきたい」と話す。
 グループとして活躍するフィールドは多岐にわたる。まちづくり分野では完全民営化の広島国際空港に共同出資したほか、広島マリーナホップの次の施設として27年春の開業が計画される「ひろしまモビリティワールド」にも参画。新生「フタバ図書」の事業にも共同参画し、地域の文化振興に欠かせない書店の維持存続への貢献を図っている。食文化でも地域貢献を図り、22年1月には「お好み焼みっちゃん総本店」運営のISE広島育ちをグループに加えた。同店の永続を目指し、共に広島を盛り上げたい考え。21年9月には宮島町の旅館「蔵宿いろは」の事業を継承。22年12月に「厳島いろは」に名称を変えて改装し、新たな一歩を踏み出した。
 このほか、映像制作のラ・ルークスは調光式プロジェクションフィルムでウインドーガラスなどに映像を流す仕組みの提案を始めた。

人材育成、働き方改革 世界一のディーラーへ

 モータースポーツの振興やファンの拡大も進める。17年結成のチーム「HM RACERS」はスーパー耐久の経験があり、マツダメーカーのレーシングチームのメカニックなどで協力。レースを通じて整備スタッフの技術向上も図る。これまでも同社は多くの整備スタッフを採用し育ててきた。一方、業界全体を見ると整備士不足が顕在化。業界全体に若者を呼び込もうと、返済や同社への入社義務がない支援金を月2万円給付する、「(公社)広島マツダ奨学金協会」を運営している。21年にはベトナムで自動車整備士学校を開設し、人材紹介事業にも参入した。
 こうした新たなことにチャレンジする社内風土がある一方、真面目で穏やかな社風で離職率が低く、従業員の満足度は高い。まさに基本理念「Happy happy!=あなたの幸せが私の幸せ、Spec higher!=誠実な努力で日々成長」を体現する。現在、グループは海外含め32社。さまざまな分野の事業展開で広島を盛り上げ、挑戦の気概や想いを軸に世界へと広げていく。



会社概要

ヒロマツホールディングス株式会社
本  社:広島市中区幟町13-4
設  立:1988年1月(広島マツダの創業は1933年1月)
資 本 金:2000万円
売 上 高:328億4000万円(2023年度グループ全体)
従業員数:1188人(グループ全体、2024年4月現在)
事業内容:グループ会社の経営管理・支援をはじめ、自動車・観光・飲食・輸出・人材育成および派遣・不動産等各種にわたる事業企画と展開
T E L:082-225-3600
U R L:https://hiromaz.net/
※2024年9月当時の情報です。