全ライセンス事業名に「ロイヤル」冠す
クレーンは姫路、船舶で福岡進出

ロイヤルコーポレーション

 自動車学校運営などのロイヤルコーポレーション(安芸区船越南、寺岡晋作社長)は10月8日から、クレーン学校事業の屋号を「ロイヤルパワーアップスクール」に統一した。自動車、クレーン、船舶の全ライセンス事業名に「ロイヤル」を冠し、県内外でブランド名を訴求する。クレーンは6月に姫路市に、船舶は2021年4月に福岡市に新規校を開き、新たなエリア開拓を進める。
 クレーン事業はクレーン・デリック運転士やフォークリフト、玉掛けなどの講習を手掛ける。これまでは県外での出張型講習に限り新屋号を使っていた。広島市と福山市にある「広島クレーン学校」はロイヤルパワーアップスクールの広島校、福山校に改める。姫路とその周辺地区は製鉄、造船など製造業が盛んで需要が多く、関西圏からの受講者も取り込めると判断した。同社のクレーン各免許の合格率は90%前後で全国平均よりも高いほか、特殊免許も扱い、19年度の卒業生は全国の登録教習機関でトップだ。また狭あい化していた福山校の校舎と本部機能を併せたビルを12月に完成予定。4階建て延べ約1500平方㍍。
 船舶事業は1級、2級の小型船舶、水上バイクなどの免許教習を行う。福岡は横浜、名古屋、大坂、広島に次ぐ5都市目。福岡市西区小戸に拠点を置き、大分や佐賀県などからの受講も見込む。自動車学校運営で培った指導力や営業力を生かす。
 自動車と船舶免許事業が伸長しており、21年3月期売上高は27〜28億円で過去最高を見込む。