売上、利益が過去最高更新
密回避の二輪、船舶教習が伸長

ロイヤルコーポレーション

 自動車学校運営のロイヤルコーポレーション(安芸区船越南、寺岡晋作社長)は2021年3月期決算で売上高が前年比13%増の29億3500万円、当期純利益が同83%増の2億8200万円で共に過去最高を更新した。特に二輪車や船舶の教習事業が伸長。成長市場に位置づける船舶免許事業はボートレンタルなどの新サービスも計画し、さらなる事業拡大を目指す。
 自動車学校は首都圏などの大学に在籍する県内出身者らが、コロナ禍による帰省中に免許を取得し入校生が増加。密を避ける狙いで二輪車の免許取得者も増えた。船舶教習も密を回避できるレジャーとしての人気の高まりを反映した。20年末に福岡に新規校を開いたことも入校生数を引き上げた。クレーン教習は20年4〜5月の緊急事態宣言前後は落ち込んだが、6月に兵庫県姫路市に新規校を開き、各拠点も間もなく回復し、通期では横ばい推移した。これまで別々だった自動車学校とクレーン教習の営業部門を統合し、営業効率も高めた。
 同社は自動車学校の「ロイヤルドライビングスクール」、クレーンの「ロイヤルパワーアップスクール」、小型船舶の「マリンライセンスロイヤル」を主要5都市などで展開。自動車学校はシェア率が約2割で県内トップ、クレーン(登録教習機関の中で)と、船舶は共に卒業者数が国内トップを誇る。しょうゆ製造の寺岡有機醸造(福山市)と寺岡有機農場(世羅町)を含むグループ売上高は40億円規模で、30年までに100億円の達成を目標に掲げる。