個別塾150校の教育ベンチャー「21世紀を生き抜く力を育む」

新たな事業に挑戦、10期連続増収を達成

株式会社5コーポレーション

 中四国地区を中心に、東京、愛知、大阪、福岡などで個別指導塾「5―Days(ファイブデイズ)」を約150教室展開する教育ベンチャー。グローバル化や国が主導する教育改革など、教育を取り巻く環境が大きく変化する中、「21世紀を生き抜く力を育む」ことを教育方針に掲げ、事業を急拡大。展開する教室数で県内トップに躍り出た。
 特徴の一つが、定額の月謝で「毎日(平日5日)」通える受講システムだ。放課後に毎日立ち寄ってもらうことで日々の勉強を習慣化し、生徒が「ひとりで勉強できる」状態にすることを目指している。田中良典社長は、
「入塾から3カ月以内に結果を出すことにこだわって指導する。この成功体験が、生徒の勉強に対する意識を変え、やる気の源になる」
また大半の学習塾が生徒の学力向上を提供サービスの主軸とするが、同社は「保護者へのサービス業」と捉え、親の不安解消にも注力する。
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「偏差値の高い大学に入り、有名企業に就職すれば良い人生を送れる時代ではなくなった。そのため親自身がどのように子どもを育てればよいのか分からなくなっている。相談できる場所もなく、悩む親が増えている。保護者に寄り添い、生徒の学力向上を通じて、不安を解消したい」
これらの経営姿勢が共感を呼び、生徒数の伸びにつながっている。

新しい事業に積極的

 常に時代の変化を捉え、新しい挑戦と改革を推進。2011年には共働き世帯の増加に対応するため、民間では県内初となる、小学生対象の学童保育サービス「LOVE KIDS」をスタート。夕方に児童を預かり、学力の向上も目指す。中高大生を対象としたオンラインでのビジネス教室や、自分の学習ノートをシェアしてテスト対策を充実させるアプリの開発など、学習塾というフィールドにとらわれない新しい事業を次々と生み出している。
 19年からは無料通話アプリLINEで、分からない問題を募り、翌日午後3時までに先生が解説する新サービスを開始。利用者はスマートフォンのカメラで問題を撮影し、写真を送るだけ。友人にメッセージを送る感覚で気軽に相談できるようにした。中には東京大学など難関校の設問もあるが、全国にいる先生たちが主体的に授業前の時間を活用し回答を作成。優秀な回答を評価し合う仕組みも作ったことで、社内が活性化する副次効果もあった。  
17年には広島市から「広島市こども文化科学館」と「広島市こども図書館」の命名権を取得し、それぞれの名称を「5―Daysこども文化科学館」、「5―Daysこども図書館」とするなど、知名度上昇を進めている。

創業から10 期連続増収

19年4月期売上高は13億5000万円で、20年に15億円を見込む。08年の創業来、10期連続増収を達成。創業はリーマンショック直後の不況下だったが、「急激な環境の変化は、人の価値観を変える。この変化は当社のようなベンチャー企業にとって大きなチャンスになる。全国でもこのビジネスモデルが受け入れられると確信している。常に前のめりで事業を展開していきたい」

会社概要

株式会社5コーポレーション
本 社:広島市南区京橋町1-2-3階
設 立:2008年10月
資本金:2700万円(グループ合計)
売上高:13億5000万円(FC含む、2019年4月期)
従業員数:145人
事業内容:学習塾の運営、家庭教師の派遣、学童保育事業など
T E L:082-546-9550
U R L:毎日個別塾5-Days:http://5-days.jp/
     コーポレートサイト:http://5corporation.co.jp/

※2019年8月当時の情報です。