今12月期に売上10億円突破
コンサル型開発や同業グループ化で成果

ネクストビジョン

 システム開発のネクストビジョン(中区榎町、有馬猛夫社長)は2023年12月期の単体売上高で8億5000万円、グループで12億円を見込み、初めて大台の10億円を突破する計画だ。21〜22年に同業3社を相次ぎグループ化して規模を拡大。新たに自動走行車やドローンなどと組み合わせた技術開発にも力を入れる。
 22年12月期のグループ売上高は9億9000万円で過去最高を更新した。製造業や物流分野などに向けたコンサル型のシステム開発が伸び、単体売上高は前期比13%増の7億5200万円だった。既製の帳票管理システムに音声や写真による自動入力といった機能を加え、顧客のDX化を支援。手入力に比べてミスや漏れが発生しづらく、高度なデータ品質が求められる製造業や物流業の分野で引き合いが増えている。21年から22年にかけ、後継者不足や親会社の経営不振などで承継先を探していたマイクロギア(大阪)、協同アナリシスデザイン(神奈川)、サクセスリンク(東京)をグループに加えた。昨年10月にはアナリシス社とサクセス社を合併し、アナリックスに社名を変えて東京都港区に本社を移した。関東・関西に有力顧客が多く、ネクスト社の営業・開発拠点としても活用している。
 7年連続で経産省の健康経営優良法人に認定されたほか、上位500社に贈られるブライト500にも3年連続で選ばれ、経験を生かしてヘルスケア分野にも注力。診断書のやりとりなど復職に関わる業務全般を支援する休職者マネジメントシステム「クマモル」を昨年10月に提供開始した。27年までに現在から2倍増のグループ売上高20億円を掲げ、営業利益は1億5000万円を目指す。