業務用洗濯機で国内初投入
プラズマクラスター搭載モデル

山本製作所


 業務用洗濯機メーカーで国内トップ級の山本製作所(尾道市長者原1-220-19、山本尚平社長)は業務用としては全国で初めて、東証プライム上場のシャープ(大阪)が提供するプラズマクラスター発生ユニットの標準搭載モデルを開発し、6月からコインランドリー市場向けに販売する。乾燥運転時の除菌や消臭、静電気抑制効果を見込み、コロナ禍で高まる消費者の清潔志向などに対応する。
 スウェーデンの総合電機メーカーで業務用洗濯機世界2位のエレクトロラックス子会社のエレクトロラックス・プロフェッショナル・ジャパン(東京)と、ランドリー事業のwash-plus(千葉)と共同開発した。山本製作所とエレクトロラックスの両ブランドで業務用洗濯乾燥機と乾燥機を容量別に計13機種発売する。プラズマクラスターは菌やウイルスに対して表面のタンパク質を分解し、作用を抑制する効果がある。評価試験では菌を付着させた試験布で乾燥運転後の菌の減少率を測定し、99%以上の除菌効果と約6%の静電気抑制効果を確認した。山本製作所のモデルは容量別に1台100〜300万円(通常モデルに4万円上乗せ)で販売予定。国内に約300社ある代理店を通じて全国への拡販を目指す。
 1947年に創業。業務用洗濯機やコインランドリー用機器、リネン業界向けロールアイロナーなどの製造・販売を手掛ける。内製化率は96%に上り、半永久的に部品供給できるメンテナンス体制が強み。2021年12月期売上高は過去最高の52億1500万円を計上。27年に100億円を目指している。