売上最高50億円超、今期も更新へ
業務用洗濯機で世界シェア狙う

山本製作所

 業務用洗濯機で国内トップ級の山本製作所(尾道市長者原1-220-19、山本尚平社長)は、2022年12月期の最初の4カ月間の海外売上高で前期決算の53%にあたる3億280万円を計上し、データの残る18年以降の通年で4年連続の過去最高へ順調なスタートを切った。会社全体でも2年連続の達成を見込む。海外出張や展示会の再開、円安などを追い風に、特にアジアや北米向けが伸長。国内販売も好調で生産体制の強化へ、工場の新・増設を進めている。
 海外市場向けの製品開発や販路開拓、生産設備の拡充など、約10年かけて社内体制を整備。海外売上高は右肩上がりに推移し、18年の2億7750万円から21年に約2倍の5億6700万円まで伸びた。特に北米は18年の5300万円から21年に1億円と倍増し、今後も毎年50%増の成長を見込む。
 同社の内製化率は96%に上り、半永久的に部品供給できるメンテナンス体制が高く評価されている。21年12月期売上高は過去最高の52億1500万円を計上。27年に100億円を目指し、22年秋頃に山波第2工場(倉庫と試運転ライン)、23年秋頃に同第1工場(製缶と組立)を完成予定。当初の計画では敷地面積約1万1500平方㍍だったが、販売好調なことから隣地約5000平方㍍の追加取得も計画する。1947年に創業し、現在の従業員195人。23年に40人増の235人体制を目指す。