ウェブ機能のサブスク開始
7機能を搭載、1万社導入へ
株式会社Fabric Arts
企業ニーズ捉え、ワンストップで対応
ウェブサイト制作を中核に、幅広いインターネット関連事業を手掛ける。これまでに手掛けたサイト制作実績は中四国地区で最多規模だ。現在は、多様なメディアを活用して企業価値を向上させる「企業ブランディング」、オリジナルのアプリやグループウエアなどの「自社商品開発」、サイト構築から運用までをプロデュースする「ECコンサルティング」の3領域で事業を展開する。
定額制のサブスク開始
2023年8月からはサイト制作に関連する月額1万円のサブスク(定額制)サービス「ecat(イーキャット)」の提供を始めた。サイトを構成するさまざまな機能の中で、セキュリティー面に脆弱性をはらむ求人・応募フォーム、問い合わせ・アンケート、事例紹介、広報ツール、製品管理、よくある質問、社内情報共有の七つの基本機能をパッケージで提供。OSの定期的なバージョンアップに際し、同社がシステム全体にアップデートをかけるため、各社が自社サイトに独自にアップデートを行う手間を省き、管理コストを抑えながら強固なセキュリティーを維持できるようにする。プログラミングの知識がなくても、簡単に新しい機能を追加できるノーコードで既存のサイトに導入できる。西坪由起社長は、
「15年にわたり、業界・分野を問わず、さまざまなジャンルのウェブサイト制作に携わる中で、顧客の求める機能・課題には共通点があると気付いた。初期費用がかからず、月1万円と圧倒的に安い価格を実現させた。同様のサービスは全国的に珍しい。ウェブマーケティングなどを駆使し、早期に1万社へ導入を目指す」
22年からはクラウドサービス世界トップの米国セールスフォース社の中四国地区のパートナー企業となり、SFA(営業支援)とCRM(顧客管理)を組み合わせたウェブサービス提案を開始。パートナー認定は県内の地場企業では唯一という。
福岡でコールセンター運営
22年には福岡市中央区天神でコールセンター「ファブコール!」の運営を始めた。ecatの使い方のサポートや問い合わせに365日対応する。また従来のコールセンター業務にとどまらず、サイト制作、ネット広告の運用代行などのサービスを組み合わせ、企業のさまざまな課題解決を支援する。対面営業が伴わないウェブサービス市場が拡大する中、非対面で顧客の開拓・維持を図りたい企業のニーズを開拓する。
ウェブサイトにとどまらず、ロゴや商品カタログの制作、コマーシャル動画の撮影・発信、SFAやCRMといった基幹システムの構築、コールセンターの受託まで、ワンストップで対応できる会社は全国的にも珍しいという。
「今までと同じサービスではすぐに陳腐化してしまう。今後はチャットGPTとの連携や、AIのプラットフォームへの組み込みなど、時代や時流に合ったサービスに常に進化を続けていく。これまではウェブサイトの制作会社として認識されていたが、これからは『サービスを作る会社』へと進化していきたい」
事業領域の拡大に伴い、社員の活躍の幅も広がる。広島を中心に東京、福岡、島根に拠点があり、平均年齢が30代中盤と若い社員が活躍している。
会社概要
株式会社Fabric Arts
本 社:広島市中区紙屋町2-1-22 広島興銀ビル9階
設 立:2007年11月
資 本 金:1000万円
売 上 高:3億5000万円(2022年10月期)
従業員数:108人(パート・アルバイト含む)
事業内容:ウェブサイト、システム、アプリ開発、コーヒーなど食品、雑貨品、服飾品の通信販売、クラウドパッケージ販売
T E L:082-246-9200
U R L:https://www.fabric-arts.co.jp/
※2023年9月当時の情報です。