顧客価値の最大化へ
全社挙げて生産性向上
アクト中食株式会社
新体制で業務用卸の機能拡充
瀬戸内エリアの飲食店向けを主力に、食材や酒類を卸す。物流と営業の体制強化を図る生産性向上プロジェクトを推進する中、2029年末完成へ向けて新本社屋を整備する検討もスタート。業務用卸として〝顧客価値の最大化〟を掲げ、存在価値を高める。
未来を切り開く
新本社屋は、現本社の隣地2600平方㍍超を取得し、建て替えを検討している。敷地は全体で約6600平方㍍に拡大し、4階建て延べ9000平方㍍規模を計画。本社機能のほか、常温や冷蔵、需要が高まる冷凍品の保管スペースを倍増する倉庫も併設する構想を盛り込んでいる。
アクトグループとして、〝改善〟と〝挑戦〟を着実に積み上げてきた。平岩社長は、「新本社の整備は、未来を切り開くための大きな一歩。整備によって、生産性向上プロジェクトと、最新の物流センター機能とスマートオフィス環境を整備する経営革新プロジェクトとの融合を加速していく。〝より良い会社をつくる〟強い思いを原動力に、やりがいや誇りを感じられる職場づくりにもまい進する」。業務効率を高めて処遇を改善するなど社員に還元する好循環を生み出し、事業基盤を高度化する。
物流を強化
取引先実績は7000店以上、2万点を超える商品を取り扱う。経営革新を進める中、24年に新基幹システム「Mach Groa」を導入し、生産性向上プロジェクトを本格化。受発注、物流、営業を横断するデータ連携を進め、業務プロセスの効率化と可視化を高めた。
一方で、365日配送の物流体制を構想。需要に応じながら段階的に配送体制を整えて利便性を高めるとともに、配送業務のシフト制を構築し社員の休日も増やす。本稼働に向けて約1年間、広島駅ビルの商業施設ミナモア内飲食店向けで実証した。中途採用も強化して増員し、徐々に配送コースを増やしていく。年中無休の配送体制と、企画提案力の成果を出せる営業の両輪で、顧客に支持される卸機能を強化する。
4つのテーマで事業推進
時短や人手不足対策など飲食店の課題解決に役立つ食材も豊富にそろえ、飲食店オリジナルの加工にも対応。特に広島県では訪日客向け需要が増え、観光立県を食で支える。「売れ筋なども提案し、タイムリーに提供するとともに料理の主役を張る肉や魚、酒、コメに力を入れていく」と平岩社長。開業支援も含め飲食店の価値創出に伴走する。
食と情報のトータルディストリビューターとして長期的視野に立ち、「瀬戸内のフードビジネス業界の発展」、「食の世界における新たな価値の創造」、「日本農業の再興」、「日本の食文化の世界への発信」の4つのテーマに取り組んでいく。
社員一人一人が主役
1911年、米の集荷業者として創業。多角化を進め、現在はアクト中食を中核に、農産物を取り扱うアグリプロデュース、物流を担うCLO、食品流通業のDXを推進するシステム開発のユーアイシステムズ、アクトHDの5社でアクトグループを構成。事業環境の変化をにらみながら地域に密着した収益性の高いビジネスモデルを追求していく。
平岩社長は、「社員一人一人が主役。働きやすさと顧客価値の最大化を同時に実現させる2026年は大事なフェーズ」とし、未来を形づくる大きな挑戦に踏み出す。
会社概要
アクト中食株式会社
本 社:広島市西区草津港2-6-60
設 立:1978年8月(創業1911年4月)
資 本 金:7000万円
売 上 高:248億円(2026年3月期グループ単体合計)
従業員数:568人(パート含グループ従業員・2026年3月)
事業内容:業務用総合食品・米穀・全酒類卸売業業務用食品スーパーFC本部運営及び・小売業
T E L:082-278-0005
U R L:https://www.act-cs.co.jp/
※2026年9月当時の情報です。




