女性課長が倍増の54人に
資格手当1万5千円を基本給組入

広島市信用組合

 広島市信用組合(山本明弘理事長)は2022年12月に、代理職の女性職員27人を課長に昇格させた。課長職は25人から54人に倍増。代理、係長を含めた役付者は全女性正職員170人のうち98人となり、57・6%を占める。2月には資格手当1万5000円を退職金に換算される基本給に組み入れる。手当の基本給への振り替えは13年7月から23年2月までに計13回行い、累計10万円となった。

 13年3月末の女性役席は代理5人、係長29人だった。14年2月に初の女性支店長を登用。16年3月末に支店長1人、代理27人、係長32人の計60人と増加し、その後も17年9月に全店に女性役席者が配置され、課長3人、代理39人、係長34人の計73人などと増え、22年10 月には課長25人、代理48人、係長25人の計98人になっていた。12月に代理職の女性職員27人を課長に昇格させ、代理、係長を含めた女性役席は98人で57・6%。男性職員は181人中役席が118人で65・2%と同等の割合になった。山本理事長は「営業店の女性課長は防犯面から外回りはしていないが、管理、人材育成、苦情対応などで業務をけん引。男性と同様に、最年少は29歳で課長職に就いた。代理から課長になると月間の役付手当が5万2000円増額になり、モチベーションが上がっている」と話す。
 好業績を背景にした手当の基本給への振り替えは13年7月の食事手当2000円をはじめ、23年2月までに計13回行い、累計10万円となった。退職金は一人630万円増になる。22年には初任給を上げ、4大卒22万5000円、短大19万5000円、高卒18万5000円となり、9年で4大4万2000円、短大4万7000円、高卒4万5000円昇給している。