地域密着、本業特化の経営
コツコツと継続して70年
広島市信用組合
徹底した現場主義で、お客さまに寄り添うサービスを
預金・融資を中心とした本業特化の経営を継続している。その中でも特に重視しているのが融資。「地元のお金は地元で活かす」をモットーに、地元の中小零細企業および個人事業者へのタイムリーな資金供給を行っている。営業の基本となるのは、「フットワーク」と「フェイス・トゥ・フェイス」を軸とした現場主義。常日頃から現場に出向き、お客さまと顔を合わせて本音に耳を傾けることで信頼を深めている。昨今のコロナ禍や、ロシアのウクライナ侵攻による資源価格の上昇などの影響で、売上減少や資金繰りに苦慮する取引先に対して、融資による事業支援を行っている。こうした地域密着で、ブレることなく本業に取り組む経営方針は、経済誌「財界」の経営者賞を受賞するなど、各種メディアでも注目されている。
盤石の基盤で19期連続の増収
高い収益力を背景に安定した経営基盤を構築し、2022年3月期の経常収益は19期連続の増収、コア業務純益、経常利益、当期純利益は過去最高を更新。預金残高8000億円、融資残高7000億円の大台に乗せ、預金は5年以内、貸出金は7年以内の1兆円を視野に入れている。
店舗の計画的な新築オープンが好調な成績の原動力
第12次中期3カ年経営計画の初年度にあたる今期は、融資をさらに推進するため、よりスピード感のある対応を徹底。お客さまの細かな要望を素早く察知し、適切に応える営業で他の金融機関との差別化を図っている。また、顧客目線の取り組みを重視し、商業施設へのATM新設のほか、6月より総額1500億円で募集中の懸賞金付き定期預金「ハッピードリーム定期」は低金利が続く中で大変好評という。さらに、より一層の利便性向上を図るため、計画的な店舗の新築オープンに取り組んでいる。
22年6月に己斐支店が新築移転オープン。コロナ禍に細心の注意を払いながらのきめ細やかな営業活動を展開し、新たな取引先が増えている。18年11月の広支店の新規オープン、20年11月の駅前支店の新築オープンも新規開拓のきっかけとなり、好調な成績の原動力となっている。今後も海田・五日市・府中・薬研堀・鷹の橋支店などの新築オープンを計画しており、地域のお客さまにとってより身近な金融機関として存在価値を高めている。
職員目線の取り組みで、より働きやすい職場へ
働きやすい職場作りでは、働き方改革をより一層推進している。時間管理の徹底と業務の効率化を図るため、タブレット端末(新営業支援システム)を導入。また女性職員や若手職員の積極的な登用や定年延長を実施するほか、給与の引き上げなど多岐にわたる待遇改善を進め、職員のモチベーションアップにつなげている。
また、組織として能力向上を図る取り組みとして、検定試験、休日勉強会や外部研修を積極的に推進し、職員が知識を深め、視野を広げられる環境を提供している。
「継続は金(きん)なり」
22年のスローガンは、「継続は金なり」。「本業に特化し足を使った地道な営業が着実に実を結び、当組合にとってかけがえのない宝物である『信頼』につながっている。22年5月に創立70周年を迎えたが、まだまだ通過点。これからも地元に密着した貢献を続ける」という。
会社概要
広島市信用組合
本 社:広島市中区袋町3-17
設 立:1952年5月
出 資 金:196億3100万円(2022年3月末現在)
経常収益:176億7900万円(2022年3月期)
職 員 数:397人(2022年3月末現在)※パートを含む
事業内容:金融業
T E L:082-248-1171
U R L:https://www.hiroshimashi.shinkumi.jp/
※2022年8月当時の情報です。