高校生がインタビュー:
学びの島。仕事に学び。暮らしに学び。

島の仕事図鑑5-2

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ガラス工房【Iターン】新本 典子

地域とともに成長している。

置かれた立場でベストを尽くす
ご主人のUターンと同時に島へ移住した新本さん。ステンドグラスを製作する父親の仕事を手伝っているうちに、ガラスに魅せられて島の生活に慣れた2年前にガラス工房をオープンした。3人目の子が生まれてすぐの大変な時期だったが、「放っておいても地域の人たちが育ててくれた」と笑う。長男が通う小学校では、都会にはない民話を題材に地域一体型の教育をしている。子どもだけではなく、自分自身も日々地域に教えてもらうことが多く、成長させてもらっていると感じている。相手のことがわかるような子に育ってほしいという願いは地域の人たちから既に子どもたちにも伝わっていると新本さんはいう。移り住んだからこそわかる島の良さを今日も笑顔で発信する。


左官【Iターン】ヴァン

文化の違いを若いうちに学ぼう。

自分で家をつくっている
お金のことをばかりを考えるだけでは幸せになれない。やりたいことをやってお金を得る方法を考えることが大切だと話すヴァンさんはフランス出身。文化の違う日本に興味を持ち海を渡ってきた。日本文化の中でも、自然素材のものを使った家づくりに惹かれた。伝統的な建築などを学びながら、左官の仕事を習い、いつの間にか自分の家を自ら建てるようにまでなっていた。好きだからこそ、土のことや材料のことなどに自然と興味が湧いてくる。ゼロからはじめても学ぶ苦労はなかった。新しいことを知ること、できることが増えることは楽しい。仕事を選ぶ時はいろんなことを体験しながら、自分が成長できることを感じられるものを選ぶと良いと教えてくれた。


魚肉練り製品卸売業【Uターン】相原 和八

最近、実行していることはいろいろな種類の本を読むこと。

まずは興味を持つこと
「都会に行きたかった」その理由で、上京して横浜で7年間サラリーマンを経験した。それなのに、気が付いたら29歳の時には家業を手伝っていたと、話す相原さん。はじめは毎日5時台に起きて、早朝から冷たい水に手をつけるところから始まる作業が辛かったという。しかし、いつの間にか慣れて「思い通りの味になった時が楽しい」と仕事のやりがいを教えてくれた。1日の流れは、魚のすり身を使って、かまぼこ、ちくわ、てんぷらなどの製品を作り、販売店に卸している。人との関わりが大切で、人との出会いがなければ今の自分はないと言い切る。「知識は身につけるもので、知恵はそれを生かすもの。そして、なにかに心が動かされたらとりあえずやってみる。その経験が自分を成長させてくれる。」と熱く語る。


島の仕事図鑑5 目次

【1】藤原浩一さん/菅原 誠一さん/前釜 絵理さん 【2】新本 典子さん/ヴァンさん/相原 和八さん
【3】金原 秀章さん/田村 知行さん/熊田 美江さん 【4】脇坂 裕介さん/牧内 和隆さん
【5】大崎上島未来会議 学びの島編