包装資材の県内トップメーカー
デザイン制作から製販までを一貫
創業初のBtoC領域へ
三共ポリエチレン株式会社
ワンストップできめ細やかなニーズに対応
食料品を中心に日用雑貨や医療関連など、幅広い分野の包装資材を手掛け、県内トップクラスの売り上げを誇る。デザインや企画力のほか、安全で衛生的な品質を追求し、バラエティーに富んだ包装資材を全国に提供する。スーパーなどで誰もが一度は目にしたことのある有名商品の包装パッケージを手掛けるなど、業界内での知名度も高い。
製品は全て受注生産で、デザインの制作から製造販売までを一貫して担う。この体制は業界内でも珍しい。セールスエンジニアが顧客の意向を十分にくみ取り、デザインや素材、コストなどを提案。半世紀以上の歴史を積み重ねてきたノウハウを生かして、衛生面や保護性、作業性などきめ細かなニーズにも対応する。それらが固まると製造ラインへ流し、品質チェックを経て指定された場所へ納品する。
創業初のBtoC領域
付加価値のある商品開発に力を入れており、創業初の一般消費者向け商品として、鮮度保持袋「タモテール」と、防臭袋「ニオワーヌ」(特許取得済)などのオリジナル製品を開発した。
食品ロスを減らしたいとの思いで開発をスタートさせたタモテールは、野菜や果物、肉、魚、パン、スナック菓子等、さまざまな食材を新鮮な状態でより長く保存できるマルチ鮮度保持袋だ。
また、ニオワーヌは、衛生環境の低下なく快適に過ごせるようにとの思いで開発に着手。赤ちゃんや犬、猫などの「汚物の臭い漏れを防ぐ袋」として設計した。日常生活での使用に加え、介護・福祉に携わる場面や、防災活動での使用も期待する。
どちらの商品も2022年6月からECサイトのアマゾンなどで販売している。
27年に新工場を計画
2027年に本社のラミネート工場の拡張移転を計画しており、向こう数年で売上高90億円を目指している。空気や湿気を遮断する機能に優れるラミネート製包材は、年々市場を広げるレトルト食品の他、冷凍食品、水物、生鮮食品などの包装に適している。これまで広島事業所では事業拡大に伴い隣接地などに工場を増設してきたが、点在するラインを集約することでさらなる飛躍を狙う。新工場は約2万平方㍍規模を想定し、既存工場では困難だった24時間稼働なども計画。併せて、主に食品用(お米、食パン等)の袋を製造している大阪事業所と農産物や肥料、医療関連向けの袋などを幅広く製造している九州事業所の既存設備の更新により需要増加に対応する。
働きがいのある職場
「信頼と融和」が経営理念。社会的責務の大きな事業であることを認識し、企業活動を通じて社員一人一人が才能を豊かに伸ばし、思いやりと優しさを持った人間性を育む会社を目指している。慰安旅行や永年勤続表彰、奨学金返済支援制度、従業員持株会参加への補助金支給など福利厚生に力を入れるとともに、人材育成を大切に考え、社員の資格取得を推奨している。入社後は新入社員研修をはじめ社内外の研修に加え、業務に関連する展示会などの見学にも積極的に参加させて、個々の持つ能力を豊かに伸ばし、より高い人間形成を育み社会に貢献できるよう若いエネルギーを応援していく。
会社概要
三共ポリエチレン株式会社
本 社:廿日市市大東5-1
設 立:1956年4月
資 本 金:7500万円
売 上 高:85億2000万円(2023年12月期)
従業員数:226人(2024年6月末現在)
事業内容:各種ラミネート製品およびインフレーション製品の製造販売
T E L:0829-20-1303(代表)
U R L:https://www.sankyope.co.jp/
※2024年9月当時の情報です。