近隣客増える
生口島の発展に期待

これからの観光を聞く
しまなみジャパン 合田省一郎 専務理事

-利用状況はどうですか。

 尾道エリアの自転車貸し出し台数はここ15年ほど右肩上がりで、19年度は過去最高の8万5201台でした。20年度はコロナの影響で4〜6月に貸し出しを中止したこともあり、4〜10月は前年比60%減でした。10月は同25%減となり、利用者のうちインバウンドが15〜20%いたことを考えれば元の水準に近づいてきたと言えます。客層はコロナ前後でだいぶ変わり、19年がインバウンド20%、関東25%、近畿23%、中国地方15%だったのに対し、20年は近隣のお客さまがかなり増えています。三密を避けられると屋外レジャーが注目されたことを背景に、サイクリング初心者も多く来ています。

-最近のトピックスは。

 レモンで有名な生口島では黄色くかわいらしい自転車「レモンバイク」のレンタルが人気を集めています。来春には世界的に有名な高級リゾートホテル「アマン」の創業者エイドリアン・ゼッカ氏が手掛けるホテルの新ブランド「Azumi」の第1号がオープン予定で、同島が一層盛り上がっていくと期待しています。 20年11月にはしゃれた折りたたみ自転車を扱うLOROが尾道商店街にオープン。こちらも写真を撮りながらカジュアルにサイクリングを楽しむ女性の人気を集めそうです。 

-今後の活動方針は。

 コロナがいつ収まるか分からない状況なので、自家用車で来る近隣の方をターゲットにしまなみ街道やサイクリングの魅力をSNSなどで積極的に発信したい。「モノ」から体験を重視する「コト」へと消費の傾向が移ってきており、魚釣りやシーカヤック、サップなど、他のコンテンツを組み合わせて提案し、地域の魅力度を上げていきたいです。

【プロフィール】
広島県出身。サイクリングによる観光促進などを目的に、しまなみ海道沿線3市町を中心に構成された日本版DMO「しまなみジャパン」で2017年から専務理事を務める。