市街地から宇品港を結ぶ広島電鉄宇品線。
その魅力とは?

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 中区の中心地である紙屋町西電停から出発し、広島港入口すぐ前の広島港電停までを走る広島電鉄宇品線。宇品線の終点からは、市内有数の観光地である宮島や四国へもアクセスできます。今回は、宇品線の魅力をお伝えします。

広島港へ向かう宇品線。途中は市内人気の住宅地も

市街地から宇品港を結ぶ、広島電鉄宇品線。その魅力とは?

 広島電鉄宇品線の始まりは紙屋町西電停。広島そごうの前にある街中の電停ですが、ここから宇品線を使えばノンストップで広島港へアクセスできます。
 広島港からは、みなさまもご存知の世界遺産・宮島や四国・松山へ向かうことができます。いわば、広島市内の海の玄関である広島港。そのため、宇品線を利用する人を見てみると、レジャーや旅行へ出かける格好をしている人も目立ちます。
 途中には宇品二丁目~五丁目電停が。宇品を有する南区は、広島市内でも「閑静な雰囲気」「市街地へのアクセスが良い」と、評判の住宅地です。沿線には民家やマンションが立ち並び、宇品線では、ここで暮らす通学客や通勤客が多く見られます。
 ちなみに「宇品線」という名称には歴史があります。広島には以前、国鉄宇品線が存在していました。これは戦時中に作られて、現在は廃止されている軍事専用線。名前が同じことから、広島電鉄宇品線は元々国鉄宇品線だった、と考える人もいるそうです。二つは全く別の物ですが、両路線は同じ宇品エリアを通る路線。宇品は元々、交通網が非常に発達したエリアであることが伺えます。

海と緑を楽しむ散策を、元宇品電停周辺でかなえよう

 ここからは、宇品線の見どころをご紹介しましょう。  まずは、散策におすすめの元宇品周辺エリアです。宇品線元宇品電停で下車すると、臨海エリアが広がります。広島港に近いこのあたりは、公園の多い南区の中でも、ことさら緑豊かで広い敷地を持つ公園が多い場所です。子どもから大人まで、さまざまな年齢層の人が公園を利用しています。
 特に緑がたくさん見られるのは「元宇品公園」。元宇品は広島市の南端にあたり、陸続きの小さな島となっています。ここには原生林や巨大クスノキなど、広島市中心部であることを忘れるほどの自然が存在するのです。元宇品は瀬戸内海国立公園の一部であり、海辺に面していることが特徴的。夏になると海岸や公園内の自然を楽しむために、たくさんの家族連れが訪れます。
 公園内をくまなく回るには自転車がおすすめです。サイクリング気分で散策を楽しんだり、元宇品のグルメである「かき小屋」で広島名物カキを食べたりするのも楽しいでしょう。グランドプリンスホテル広島には天然温泉大浴場もあるので、アクティビティや散策途中で、湯船に浸かってリラックスするのもおすすめですよ。

家族で出かけたい! 臨海倉庫型ショッピング施設

 宇品線海岸通り電停から歩いて約10分。臨海部の倉庫群の一角にあるのは、倉庫を改造したショッピング施設「アクタス広島店」です。アクタスは全国に店舗を持つインテリア中心の生活雑貨を取りそろえるお店。広島店はオープン以来、「オシャレなスポットができた!」と市民から人気を集めています。
 アクタス広島店では、ショッピングはもちろん食事や海辺の散策を楽しめます。店内には北欧スタイルの大型家具から自転車まで、さまざまな商品がズラリ。パン屋やカフェも併設しているため、ショッピング合間の休憩やランチもここで楽しめそうです。
 利用客は家族連れも目立ちます。アクタス広島店では、おもちゃや子どもの服をゲットできる「アクタスキッズ」があるからです。買い物をするお父さん、お母さんを待つ子どもを飽きさせないように、アニメーションを上映するモニターも完備されています。このようにキッズフレンドリーでトレンド感満載のアクタス広島店。宇品線を使ってアクセスできるスポットなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

自然豊かで買い物スポットも。宇品線の旅は魅力満載

 広島市内の中心部である南区を通る宇品線。市街地でありながらも自然が豊かに残り、家族みんなで遊べるスポットも充実しているなど、どこかアットホームで温かい雰囲気のあるエリアです。宇品線をこれまで利用したことがない人も、ぜひ紹介した注目スポットへ足を伸ばしてみてくださいね。