広島市の保育園
地域の最新事情をチェック!

広島で働くメリット-1

 2020年1月に調べた広島市の保育園待機児童の状況は、現在最新の統計(※)で36人。18年4月に比べて27人減り、3年連続で減少しています。ただ、エリアによっても待機児童の状況は異なるため、入園を希望する場合は、こまめな情報収集が成功のカギを握ります。

※2019年4月時点の数字。発表は毎年6月以降です

広島市の保育園入園、今年度の状況は?

 広島市の保育園に入園を希望する児童の数は年々増加し、前年度より500人アップの2万7898人と過去最高を更新しています。
 一方で、広島市は毎年、待機児童のある地域で保育園の新設を募集するなどの取り組みを行っており、今年度も入園できた児童は前年度に比べ419人増えました。待機児童数も、前年度に比べて27人減って36人となり、過去10年で最少人数だった昨年に続いて、最少人数を更新しました。
 こうした点から、広島市は子育て支援や女性の社会復帰に力を入れている魅力的な都市といえるでしょう。

待機児童が多いエリア・少ないエリア

 19年度の広島市におけるエリア別、待機児童ランキングは以下のとおりです。

1位:安佐南区……15人(昨年22人)
2位:南区……………7人(昨年3人)
3位:安芸区…………4人(昨年0人)
4位:佐伯区・東区…3人(昨年、佐伯区17人・東区3人)
6位:中区・西区……2人(昨年、中区9人・西区9人)
8位:安佐北区………0人(昨年0人)

 待機児童が一番多い安佐南区は、広島市で最大の保育園入園児童数6313人を抱える、子育て世代が多く居住するエリアです。ただ、広島市も重点的に待機児童対策に取り組んでいるため、待機児童数が多いというだけで一概に入園しにくいエリアとは言えません。同様に、安芸区は待機児童が増えていますが、施設数の減少はなく、全体の受け入れ定員も増えています。広島市全体で見れば、前年度に比べて待機児童が減少しているうれしい状況にあります。

 待機児童数は減少しているのですが、入園希望児童数(入園していない)は798人で、前年より81人増加しています。
 待機児童数とは、基本的には、入園希望を出した人の中で住居から30分圏内に入園できる保育園がない児童の人数ですから、入園可能な所があっても何らかの事情で行けない、行かない人も、かなりの数いるということ。子どもの入園を希望する側にも、きょうだいがいて2カ所の園を回るのが難しい、交通手段が使えないなど、預けにくい事情もあります。
 この「30分圏内」という基本方針について、運用は各市町村で違うようです。広島市の場合は、例えば親の通勤経路を見て難しい場合は候補から外すなど、希望者の状況も考慮しています。こうした取り組みもあって、待機児童の減少を実現できているようです。

入園の優先順位を決める条件は?

 保育園に入園できるかどうかは、申込みの先着順ではなく、各家庭の保育の必要性による優先度ランクで順位が決まります。優先度ランクはアルファベットでSが1位、Aが2位、以下アルファベット順に低くなっていきます。
 Sランクの条件は、
・小規模保育事業所(0~2歳対象)や事業内保育事業所(※)を卒園する乳幼児が、引き続きそこの連携施設の保育所等に申し込みをしている場合。
・学年が上がったことに伴い、保育園などの本園・分園間での転園が必要となった子どもが引き続き申込みをしている場合。
・認可外保育施設が認可を受けるとき、そのまま同じ施設に申し込んだ場合
つまり、決まった行き先があり、そこに申し込みをした場合です。

 Aランクの条件は、
・居宅外で月160時間以上就労している
・ひとり親家庭
などがあります。

 妊娠・出産が理由の場合には、出産前8週(多胎妊娠の場合は14週)から出産後8週まで、または妊娠中の心身の状況などにより、保育の必要性があるとしてランクCとなります。
 このほか保育の必要性がある場合は優先順位が上がります。

各区の保活窓口や市のホームページで情報収集!

 広島市では、20年4月から10か所の新しい保育園が開園します。内訳は、
・中区…2カ所
・南区…1か所
・西区…2カ所
・安佐南区…3カ所
・安芸区…1か所
・佐伯区…1か所
です。
 他県から転入した場合や区をまたいで引越しした場合などは特に、居住エリアを管轄する区役所の保健福祉課など担当窓口で相談して状況を把握しましょう。各区で、毎月の「保育園空き状況リスト」を閲覧できます。
 このリストは、18年から広島市のホームページでも公開していますから、パソコンやスマホから確認することもできます。
 保育園は毎月、定員に空きが出れば入園者を募集しています。優先ランクが低くても、近くの保育園に空きが出た際に入園できる可能性がありますから、こまめに情報収集することをお勧めします。

〔取材:2020年1月〕