『科学の目』で検査・診断
大型タンク検査は全国1位

株式会社ウィズソル

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社会インフラを守るプロフェッショナル


非破壊検査のプロ集団

 モノを壊さずに〝科学の目〟で診断する「非破壊検査」のプロ集団ウィズソル。超音波や放射線などを駆使して検査・診断し、製品の健全性の確認や保守点検を行っている。検査領域は各種プラント、発電所、橋梁、トンネルなど、生活に欠かせない産業・社会インフラ。現在、北海道から鹿児島まで約30カ所で事業展開し、その〝検査力〟は高い評価を受ける。大型タンクの検査は年間約100基以上で、全国シェア1位を誇る。外輪純久社長は、「老朽化が進む社会・産業インフラの諸設備が安全に安定して稼働できるための品質保証の一翼を担うことを使命として活動しています」と話す。

 社会の安全を守り続け、2017年には社名を「WITHSOL」とし、翌年には機能的な新社屋を完成。そして、創業60周年の節目の21年10月にはグループ4社が一体となって進めるようグループブランドビジョン「わかち合う、安心と喜び。」を策定した。「ライフライン、社会、暮らしの『安心』を、当たり前のように快適に暮らしていける『喜び』を実現させるため、まい進したい」。

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技術力向上への挑戦 配管日本一が新たな目標

 検査装置の多くが独自開発で、最新のロボット・IT・映像技術を活用した無線化ロボットの開発を進めるほか、マイクロドローンを活用した検査技術などの品質を向上。そして、そこから得られた検査データを顧客設備データとマッチングさせ、保守管理に生かすなど、信頼性と効率化を高めている。

 技術面では、タンク底板の超音波連続板厚測定装置「UDT―48」のワイヤレス化を進める。これに先駆けて完成した「UDP―32」は、着実に工事実績を積み重ねており、現場でみつかった課題を基に改良を加えて最適化。こうしたワイヤレス化を進めることで、作業の省力化が図れ、検査効率の向上が期待でき、作業者の負担軽減につながるという。

 現在、新たな目標として「配管検査日本一」を掲げ、検査手法の確立に努めている。配管といっても、保温配管や埋設配管、熱交換用チューブなど、さまざま。検査のニーズは日増しに高まっており、対応を進めたいという。

 このほか、脱炭素化社会を見据えた水素発電などが注目を集める中、製造・輸送・貯蔵に用いられる設備に対して、最適な検査手法の確立・検討が必要になっており、同社では「水素バリューチェーン推進協議会」に入り、情報収集するなど、対応を進めている。

インフラを守る一流を育成

 一流の検査員の育成に取り組んでおり、若手を中心に専門資格の取得を推進。ひとりひとりが成長するための研修制度やキャリアアップ制度を充実させており、〝人財〟の育成に力を注ぐ。

「新入社員の資格取得教育は、入社後3年以内に3種目の資格を取得することを目標に掲げ、多くの社員が達成しています。ロボット・IT・AIなど、技術革新は加速していきますが、一番大切なのは人財です。『心・技・体』を兼ね備えた人づくりで、ウィズソルは全ての業務で一流のプロを目指します。これを実現させるため、各階層の教育をシステム化し実行していきます」



会社概要

株式会社ウィズソル
本  社:広島市西区南観音6-2-13
設  立:1961年2月
資 本 金:3000万円
売 上 高:63億1000万円(2022年3月期)
従業員数:453人
事業内容:非破壊検査、熱処理工事、設備診断、技術者派遣
T E L:082-291-2500
U R L:https://www.withsol.co.jp/
※2022年8月当時の情報です。