〝科学の目〟で検査・診断
100億円企業へ果敢に挑む

株式会社ウィズソル

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地域と連携したSDGs活動も

非破壊検査のプロ集団

 モノを壊さずに〝科学の目〟で診断する「非破壊検査」のプロ集団ウィズソル。放射線や超音波、磁気など最新技術を駆使して検査・診断し、製品の健全性の確認や保守点検を行っている。検査領域は工場の生産設備(プラント)、発電所、橋梁、トンネルなど幅広く、生活に欠かせない産業・社会インフラを日々、陰ながら支える存在だ。
 2023年からは「果敢に挑む」をスローガンに掲げ、進化・改善活動に注力する。放射線検査では安全かつ効率的に作業を行うため、主に医療現場で用いられるイメージングプレートという機材を業界でいち早く導入。超音波検査では、ケーブルで接続していた検査装置「UDT―48」の無線化といった先進的な取り組みを進める。外輪純久社長は、「脱炭素化により、エネルギーの供給源は従来の石油から液化天然ガスや水素、アンモニアなどへ変わっていくでしょう。それらを製造・貯蔵・供給する新しいプラントの建設が増えると同時に、当社の検査技術へのニーズもますます高まります。またSDGsの観点から、既存施設を長く使うことも求められる中、非破壊検査の価値は大きい」と話す。
 北海道から鹿児島まで約30カ所に事業所を構え、屋外にある大型タンクの検査実績ではトップシェアを獲得するなど、その〝検査力〟を全国で発揮。またDXも注力分野の一つで、社内にDX推進委員会を立ち上げて現場やバックオフィスなどさまざまな業務の効率化を目指している。

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未来を見据えチャレンジ

 こうした新しい領域へのチャレンジ精神がウィズソルの特徴だ。活用が進むドローンでは現場を知る検査技術者が操縦をすることで目視検査をしながらの対応が可能となっているほか、ラジコンカーのように地上を走って検査対象を撮影する新装置「i―Runner」を開発。また水素燃料の普及を見据えて大手エネルギー関連企業に専門社員を配置して準備を進めている。

過去最高の業績

 メインの非破壊検査に加え「熱処理工事」「設備診断」「技術者派遣」といった事業も手掛け、多くの設備の安全を守っている。60年以上にわたって築き上げた技術への信頼は業績にも表れており、23年3月期の売上高は過去最高となる73億5700万円を計上。大台となる100億円達成に向け、順調に歩みを進める。「これからも業界のトップランナーであり続けるためには、困難を恐れてはいけません。時代の変化を好機と捉え、グループ3社と共に未知の領域に挑み続けます」
 地域との関わりも重要視する。SDGs活動の一環として、本社の隣にある小学校と連携。6年生の総合的な学習を通じ、学校と社屋をつなぐ通学路に約1800株の花苗を植え「フラワーロード」と命名、育てた花を地域の方へ贈るなど活性化につなげている。小学生にはドローンのデモ飛行や撮影協力したテレビ番組などを通じて自社の業務内容を伝え、社会と地域を明るく元気にする方法を一緒に考えたという。
 大規模設備から地域貢献まで規模を問わず、社会の中での役割を果たすウィズソル。そこにはブランドビジョンの「守るを、ともに。」と「利他の心」の精神が息づいている。



会社概要

株式会社ウィズソル
本  社:広島市西区南観音6-2-13
設  立:1961年2月
資 本 金:3000万円
売 上 高:73億5700万円(2023年3月期)
従業員数:458人
事業内容:非破壊検査、熱処理工事、設備診断、技術者派遣
T E L:082-291-2500
U R L:https://www.withsol.co.jp/
※2023年9月当時の情報です。