地盤改良の特許技術を通じて
基礎から社会インフラを支える
株式会社タケウチ建設
ライフステージに合わせ柔軟な働き方
1990年設立。建物に伝わる地震の揺れを減らす独自の地盤改良技術を持ち、基礎構造の設計や技術開発、施工管理を手掛ける。杭を使わずに井桁状の地盤改良体と基礎を一体化させる特許技術「TNF(テンダー・ネット・ファンデーション)工法」は耐震性と経済性の両立が評価され、物流倉庫や工場、商業施設など低層大規模建築を中心に全国へ採用が広がる。26年6月期の売上高は約118億円。受注は堅調で一件当たりの規模も拡大し、30年には売上高200億円を目指す。
地盤特性に応じた二つの工法
TNF工法は、軟弱な地盤全体を面的に捉えて荷重を分散させる構造が特長。建物解体時に撤去作業が大がかりになる杭を使わず、施工の省力化とコスト削減を同時に実現できる。22年には地盤強度に応じて基礎の厚さを調整する進化版「TNF2・0工法」を発表し、より幅広い地盤に対応できるようになった。
固い地盤向けには、揺れを軽減する特殊な砂袋を地下に敷く特許技術「T‒BAGS減震工法」を展開。同工法で建てた建物は三井住友海上の地震危険補償特約の対象となり、警戒区域や準警戒区域でも保険料が割引される。地震対策と保険優遇を両立できる点が評価されている。二つの工法を地盤に応じて使い分けることで、あらゆるエリアで地震に強い建築ができる。
近年は基礎にとどまらず、腰壁や柱脚といった躯体領域まで事業を広げている。部材を減らし工期を縮める技術「アンカーボルトレス工法」「スカートPC工法」を加え、地盤・基礎から骨組み(躯体)までを一社で一貫して施工するスタイル(TAKEUCHI CONSTRUCTION STYLE)を構築している。
本社移転と提案力の強化
JR三原駅から徒歩8分の好立地に、2027年春頃の新本社開設を予定する。鉄骨4階建て、延べ2983平方㍍の建物にはTNFとT‒BAGSの両工法を採用。1階にはVRやXRを体験できるスペースも備え、視覚による提案力を高め、施主との合意形成や提携業者の技術向上に生かす。2~4階のオフィスは200人規模に対応し、社員が集中して働ける環境をつくる。
これまでの施工で得た地盤・構造データの蓄積も進める。顧客や設計事務所が問い合わせしやすい仕組みを整え、概算見積もりや実現可能性を早い段階で確認できるようにする。AIの活用も進め、施工にとどまらない技術プラットフォームへの展開を見据える。
多様な人材が働きやすい職場
社員の平均年齢は33歳で、20〜30代が約8割を占める。建築士や施工管理技士の資格取得を後押しする制度があり、国際学会に減震技術の論文を多数提出するなど、実務を通じて専門性を高められる。夫婦で勤務する社員も多く、子育て世帯でもワークライフバランスを取りやすい。転居を伴うライフイベントにも柔軟に対応。全社員の約6割を外国籍が占め、ベトナムを中心に6カ国の優秀な人材が在籍する。出自に関わらず意欲と能力が生かされる職場づくりに取り組んでいる。
会社概要
株式会社タケウチ建設
本 社:三原市円一町4-2-14
設 立:1990年11月
資 本 金:5000万円
売 上 高:118億円(2026年6月期・連結)
従業員数:90人(2026年6月期・連結)
事業内容:建築施工管理、工法開発
T E L:0848-60-1331
U R L:https://www.takeuchi-const.co.jp/
※2026年9月当時の情報です。




