「変革と挑戦」を実践
100年続く会社へ礎築く
株式会社テイケイ西日本
地場警備トップの座が射程に
創業50周年を目途に、グループ売上高50億円を掲げた。中国地方の地場警備業トップを射程に捉える中、25年夏に同業他社がグループ入り。市場と警備員数を底上げした。効率的で収益性の高い事業推進体制の構築を加速し、100年企業続く会社へ―企業価値を高める。
成長戦略をDⅩで推進
グループ入りしたのは交通誘導主力の(有)太陽警備(福山市)。営業エリアの広島県東部と岡山県西部で、最大規模の警備員数200人超を抱える。海田社長は「今後も採用は厳しくなる見通し。新たな人材と市場の確保にM&Aを活用していく。テイケイ西日本の警備員900人を1000人体制に引き上げ、営業~受注を強めていきたい」とし、攻めの経営を打ち出す。
成長戦略を推進すべく、業務改革に着手。DXで競争力を高める。創業50年の実績を生かした最適な人員配置などのデータ化で、企画提案力を強化し、受注拡大へ。一方で、県内中心に中国5県25拠点間をネットワーク化し、タイムリーに情報共有できる大型モニターで配置警備員の過不足を相互に解消、受注の機会損失も回避。26年内に新業務基幹システム導入を予定し、給与計算などを効率化するほか、出勤専用アプリで警備報告書も端末操作で作成し、煩雑な管理業務の解消を図る。無人現場を想定し、カメラを使ったAI交通誘導システムも研究中だ。
高める競争力
全国の警備事業者は、警備員19人以下が57%と中小・小規模が過半数を占め、60歳以上が47%と高齢化が進む(24年度・警察庁)。業界の平均年齢55歳に対し、同社は40歳前半と若く、1日約500人が稼働する。機動力の高さが強みだ。
中国地方地場トップが狙える実力を生み出したのは、コロナ禍が契機だった。高速道路をはじめ夜間交通規制や鉄道といった特化警備へ、かじを切り、高難度と収益性の高さを追求した戦略が実を結んだ。危険と隣り合わせの現場に臨み、自動車学校などを借り切って臨場感のある実践訓練を徹底する。「厳しさとやりがいが表裏一体の警備に誇りが芽生えている」と海田社長。拠点を増やして営業エリアを広め、受注拡大につなげている。
安心して働ける環境
成長戦略を推し進めると同時に、給与見直し(諸手当拡充、能力給導入など)をはじめ、社員寮の新設や労災上乗せ保険内容の拡充等、定年まで安心して働ける雇用環境を整えてきた。
一連の取り組みで採用を強化し、総合職は昇進が望め、離職率も大幅に減少。業績向上~労働環境・待遇改善~人材確保が好循環している。
100年続く企業
この10年で売上規模を20億円から40億円に倍増させた。49期の5月期売上高は11期連続増収の41億円超を見込む。全国大手中心の機械警備とは一線を画す商圏で、伸びしろは十分あり、挑戦の歩みは続く。
原田博男会長が24歳の若さで10人の仲間と設立。創業50年を節目に「指示を必ず守り実行する社員の力が大きい。顧客のニーズに応え、無事故で終わらせる。これを成し遂げる努力が信用という大きな財産を生んでくれた」と原田会長。海田社長は、「今の常識は将来の非常識と肝に銘じ、絶えず進化し続けていく」覚悟だ。最高品質の警備とは―。問い続けた先に100年続く企業がある。
会社概要
株式会社テイケイ西日本
本 社:広島市中区東白島町19-77(テイケイBUILD)
設 立:1977年6月
資 本 金:3000万円
売 上 高:41億6000万円(2026年5月期)
従業員数:900人
事業内容:警備業
T E L:082-227-6584
U R L:https://www.tei-kei-wj.co.jp/
※2026年9月当時の情報です。




