地域報道続け130周年
デジタル化促進、読者層を開拓

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中国地方を代表する「総合メディア企業」さらなる進化へ

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 2022年に創刊130周年を迎え、明治から続く「地域とともに」の精神を受け継ぐ。朝刊と、国内外の話題をやわらかく伝える「中国新聞SELECT」に加え、近年はデジタルでの発信にも力を入れる。

 広島、備後、防長(山口)の3本社を中心とした取材網を生かし、地域密着の最新ニュースや話題を届ける。参院選広島選挙区での大規模買収事件に鋭く切り込んだ20~21年の連載「決別 金権政治」、有権者に近い視点で政治に関する問題を掘り下げる連載「みんなの政治」、存続が危ぶまれるローカル鉄道を考える企画「鉄路のあす」などビビッドなテーマを重点報道している。22年に編集局に「編集委員室」を新設し、地域の課題により専門的な視点で迫ろうとしている。

新たな読者層を開拓

 インターネットサービス「中国新聞デジタル」では、ユーザーの関心の高い話題をタイムリーに発信する一方、紙面にはない独自のコンテンツの充実を図る。速報性を追求しようと新しいシステムを導入し、記者が書いた記事を即時に配信している。

 新聞離れが進む若い世代へのアプローチを狙い、昨年秋にスタートさせたのが、紙面と連動させてニュースや話題をやわらかく伝える新しいウェブ媒体「中国新聞U35」。20~30代の記者が中心となり、投稿サイトnoteやインスタグラム、ツイッターを活用して楽しみながら発信する。読者と双方向の関係を築き、取材の裏話など記者の肉声も届けることで、新しい読者層の開拓を進める。

 ICT化が進む教育現場で活用してもらおうと、子ども向けのサイト「ちゅーピー子どもウェブ『ぶんタッチ』」を新たに立ち上げた。調べ学習に役立つようにSDGsや防災、平和といったテーマ別に、記事や年表を掲載している。

地域を支える事業も

 球団創設時から密着取材を続け、定評があるカープ報道。本紙での発信に加え、毎シーズン、球団公認のタブロイド紙「CARP TIMES」を月1回発行する。中国放送と球団との3者で共同運営するカープ公式アプリ「カーチカチ!」は、記事や写真を朝刊より一足早くアップ。試合速報や地元戦のラジオ実況配信、選手インタビュー動画などファン必見のコンテンツを提供する。

 読者サービスや地域貢献にも取り組む。朝刊の配達網を活用し、中国地方を中心に全国の特産や逸品をお届けする物販サービス「おとどけIppin帖」をほぼ毎月朝刊に折り込み、地域の魅力ある商品の販路拡大に貢献している。

 大型連休の「ひろしまフラワーフェスティバル」、全国47都道府県の代表ランナーが力走する「ひろしま男子駅伝」など大型イベントの開催にも携わる。地域のにぎわい創出へ、広島市の旧市民球場跡地と中央公園広場エリアの整備・管理などPFI案件にも積極的に参画している。

 「確かな情報でこのまちを守り、力づけ、おもしろくする。」。22年1月、企業理念として発表したミッション(使命)である。若手・中堅社員が話し合いを重ね、策定。このミッションの実践によって、10年後には「このまちの未来をともに創造する地域応援企業グループに進化する。」ことを目指す。報道機関の枠組みを超え、地域とともに未来を創っていきたいと考えている。

会社概要

株式会社中国新聞社
本  社:広島市中区土橋町7-1
設  立:1892年5月5日
資 本 金:3億円
売 上 高:194億5600万円(2021年12月期)
従業員数:423人
事業内容:日刊新聞の発行
T E L:082-236-2111
U R L:https://www.chugoku-np.co.jp/
※2022年8月当時の情報です。