ドキュメンタリーを教育に利活用
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地域貢献、視聴者参加型テレビを追求

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ギャラクシー大賞に輝く

 「過去のドキュメンタリー番組を今の教育に生かせないか」―広島テレビが戦後一貫して取り組んできた原爆関連のドキュメンタリー作品が、子どもたち(小学3年~高校3年)の教育に役立っている。
 そもそもは2022年春のこと。過去のドキュメンタリーの中から学年別にふさわしいテーマを選んで短く再編集し、広島市教育委員会と連携して、学校で教師が教えられるような教材に仕上げた。「平和教育」が必要なのは、むしろ県外であることから同年秋には、文部科学省の「子供の学び応援」サイトに掲載してもらった。放送局のコンテンツが載るのは珍しい。全国23都府県と米国の194の教育委員会と学校が利用を登録している(23年8月4日現在)。さらに、23年1月、英語版を作成し、核兵器廃絶を目指す「平和首長会議」(会長・松井一實広島市長)を通じて海外の6400以上の都市に発信した。
 こうした活動が評価され、ギャラクシー賞(放送批評懇談会主催)の報道活動部門で大賞、放送文化基金の放送文化部門賞にも輝いた。

平和の祭典を世界に

 広島から世界へ。イベントでもチャレンジしている。G7広島サミットを目前に控えた5月4日、エディオンスタジアムで開催した平和の祭典「#HIROSHIMAミライバトン」はその一つ。広島サミット県民会議と共催したこのイベントは、G7サミットに向けて、広島から平和への思いを全世界に届けようという趣旨だった。EXILEの協力を得て、作成したG7広島サミット応援ソング「Reason」や被爆ピアノ、神楽などのパフォーマンスを披露し、国内最大規模の1000機のドローンが広島の夜空に地球や折り鶴を描き1万2000人の観客を魅了した。この映像は地上波で放送。さらに、英独仏伊の四カ国語でも制作し、YouTubeで配信中だ。

災害に強い地域づくりへ

一方、昨年夏も気候変動がもたらした線状降水帯は、日本各地に大きな被害をもたらした。広島テレビは、広島県の土砂災害危険箇所が全国1位であることから、21年1月から防災キャンペーンを開始。夕方の情報番組テレビ派に防災コーナーを設け、特別番組や防災シンポジウム、防災フェス、オンライン防災講座などを展開、災害に強い地域づくりに向けて情報を発信している。

視聴率も営業力もトップ

 こんな同社の番組は、視聴者から、高い評価を得ている。22年度の個人視聴率は3年連続の完全四冠王。営業力でも目下、首位を堅持。テレビ派では、広島テレビアプリを使ってクイズに答える「街かど脳トレ」コーナーが好評で、参加者は一回当たり8000人を超える日も。「視聴者参加型番組」を追求している。「元気丸」「三四郎のDearボス」などは、ますます内容の充実を図る方針。同年のカープ戦中継は在広局で最多のホーム19試合、ビジター10試合の計29試合。カープ戦は引き続き全力放送する。同社は「従来のテレビ局の枠を超えて視聴者に愛され、広島の未来を創造する情報企業になれるよう一層精進いたします」としている。



会社概要

広島テレビ放送株式会社
本  社:広島市東区二葉の里3-5-4
設  立:1962年1月
資 本 金:2億円
売 上 高:94億円(2023年3月期)
従業員数:136人(2023年度3月時点)
事業内容:放送事業
T E L:082-207-0404
U R L:https://www.htv.jp
※2023年9月当時の情報です。