創業130周年の機械メーカー
精米プラントで世界トップシェア
株式会社サタケ
農業関連企業へ全方位型IoTサービス始動
サタケは、精米プラントの世界トップメーカー。2026年に創業130周年を迎えた。1896年に初代の佐竹利市社長が日本初の動力式精米機を考案。1908年には吟醸酒誕生につながる「41年式第2佐竹精穀機」を開発し、東広島の酒文化の発展に大きく寄与した。以来、経営を二代・利彦、三代・覚、四代・利子と引き継ぎ、2021年に創業家外では初の松本和久社長が就任。常に時代の要請に応え、数多くの先進的な製品を開発し、世界一の地位を確立してきた。「売り手、買い手、世間、作り手、地球、未来」の六方よし経営を軸に、従業員と顧客、協力企業の幸福を追求する。
人類の3大主食の「コメ」、「麦」、「とうもろこし」を中心に、食品全般に関わる加工機械や食品の製造・販売を強みとする。積み上げてきたコメの加工技術を核に、穀物乾燥調製施設や精米プラントなど、収穫から調製加工、精米、炊飯までの全工程で使う機械・設備を製造し、国内ほか世界約150カ国に供給する。30年に売上高800億円、海外売り上げ比率50%を掲げる。
世界の食文化に貢献
国内で就農人口やコメ消費量の減少が続く中、顕在・潜在ニーズに適合したタイムリーな提案に注力。生産コストの削減や高品質・高価値化による顧客の利益創出などに取り組む。25年4月、農家向け情報サービス「KOMECT(コメクト)」を開始。乾燥機や光選別機などから得たデータを活用し、農地別の収穫量や品質を自動で集計する。これまで農家の経験に頼っていた栽培改善を標準化し、翌年以降の農場管理計画に生かせる。30年までに全国で1100件の導入を目指す。26年5月には精米工場向けも開始。原料・加工情報の自動入力や複数ラインの稼働状況のリアルタイム監視ができる。
そのほか、プラスチック、金属、種子、菓子などさまざまな業界にコメ選別技術の転用を図る。
現在の海外売り上げは全社の4割を占める一方、拡大の余地がある。特にアジアを中心としたコメの産地でそれぞれの国に適合した新製品の開発やサービス展開を推進。今後は、大規模業者で高シェアを誇る北米で中規模業者の取り込みを図るほか、欧州、インド、東南アジア、アフリカといった成長市場に廉価機を投入し、将来を見据えた拡販を狙う。
新たな取り組み
現場を知る生え抜き社長の下、部門間の連携を推進。開発、営業、生産、サービスが企画段階から一体となり、システム全体を見据えたものづくりを進めている。各従業員が前後の工程を意識することで、部署間の摩擦を減らし、より質の高いアウトプットにつながっている。
業界唯一の炊飯工場向け加圧式IH炊飯機「SILK」は、技術改良を重ね、ガスで炊いた方がおいしいという定説をくつがえすおいしさと作業環境の改善(室温)、CO2排出量の削減などを実現。既に大手コンビニ向け炊飯工場やセントラルキッチンに導入実績があり、国内外で訴求に注力している。
18年度に実用化した酒米用精米技術「真吟精米」も注目を集める。雑味の原因となるコメ表面付近のタンパク質を効率的に取り除ける技術で、削る量を減らしてもすっきりとした味わいにつながると、導入する酒蔵が増えている。
会社概要
株式会社サタケ
本 社:東広島市西条西本町2-30
設 立:1939年12月(創業1896年3月)
資 本 金:2億8000万円
売 上 高:721億円(2026年2月期・グループ連結)
従業員数:3000人(グループ計)
事業内容:食品産業総合機械、プラント設備および食品の製造販売
T E L:082-420-0001(大代表)
U R L:https://www.satake-japan.co.jp
※2026年9月当時の情報です。




