顧客起点で迅速対応~潜在ニーズ掘り起こす
世界の人々の健康とQOL向上を支える企業へ

株式会社ジェイ・エム・エス

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 医療の安全と効率化、患者のQOL(生活の質)向上を支える医療機器を製造。市場拡大へグローバル展開を加速している。2020年4月スタートの中期経営計画「GAIN―RG 2023」は医療現場と密接した〝顧客起点〟を成長エンジンに据える。環境変化に適応した経営基盤の強化を図り、安定的・持続的な収益を生む企業体の確立を目指す。

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顧客起点を深化

 がん治療の増加を背景に、15年から扱う「ネオシールド」が好調に推移している。感染予防で培った閉鎖系技術を応用し、曝露対策が必要な抗がん剤を安全に取り扱うことができる国産初のデバイスだ。市場の要望を吸い上げて規格拡充を迅速に進め、シェアを拡大。3期連続増収で過去最高の売上高を更新した20年3月期業績に大きく寄与した。
 顧客起点の事業方針に臨み、17年に機構改革に着手。開発~生産~販売を一体運営するビジネスユニット(BU)型組織へ移行し、従来の機能別組織を、ホスピタルプロダクツBU(輸液・栄養領域)、サージカル&セラピーBU(透析領域と外科治療領域)、ブラッドマネジメント&セルセラピーBU(血液・細胞領域)に再編した。開発~販売が一気通貫し、医療現場の課題や需要に迅速・的確に応える効率的・効果的な製品づくりを加速させた。BU型組織を軸に、顧客が気付いていない潜在ニーズを突き止め、新たな価値のある医療機器開発につなげる戦略だ。

グローバル市場に挑む

 海外市場の司令塔として立ち上げたグローバルマーケティング本部の下、海外拠点とBUとの三位一体で事業を展開し、世界に通じるJMSブランドを構築する構え。中国では需要拡大する透析関連製品の〝地産地消〟の生産~供給体制を整え、単年度黒字化したフィリピン工場ではグループ生産拠点の中核として競争力を一層強化し、グローバル市場での業績拡大を加速させる。
 国内市場は増大する医療費の抑制策が続く一方、医療技術の進歩を支え、高齢化社会の課題を解決する医療機器の必要性が増す。海外は、中国やASEANなど新興国の医療機器需要が拡大、欧米などの先進国は高齢化や医療の高度化に伴ってロボットやデジタル化、AI導入などが進展。国内外の市場動向をにらみ、GAIN―RG 2023は潜在ニーズを掘り起こす顧客を起点とした事業運営の深化と、人材や組織、制度などあらゆる観点から見直して収益を向上させる企業体質への変革を進め、23年3月期売上高640億円、営業利益26億円を目標に据えた。

世界に通用する企業価値

 グローバル展開を加速する中、経済的な豊かさの追求だけでなく、拠点を置く国の発展や現地社員の生活水準を高める経営に努める。奥窪社長は、「誇りや働きがい、やりがいをグループの行動目標に、医療を支えるグローバルな活動を通じてSDGsに貢献する企業を目指す。長い目で企業価値向上の力にしていきたい」と、社会貢献こそが世界で通用する成長エンジンという。
 医療現場では新型コロナウイルス感染拡大の瀬戸際対応が続く。長期ビジョン「未来の医療を先取りした新たな価値創造を実現し、世界の人々の健康とQOLの一層の向上を支える企業になる」にまい進する。

会社概要

株式会社ジェイ・エム・エス
本  社:広島市中区加古町12-17
設  立:1965年6月
資 本 金:74億1101万円
売 上 高:585億円(2020年3月期連結)
従業員数:1618人(グループ総数6276人)
事業内容:医療機器、医薬品の製造・販売、輸出入
T E L:082-243-5844
U R L:http://www.jms.cc/

※2020年8月当時の情報です。