世界をマーケットに健康とQOL向上へ

株式会社ジェイ・エム・エス

動画をリクエストする

医療現場と密接し顧客起点を深化

 1965年創業の医療機器メーカー。輸液・栄養、透析、外科治療、血液・細胞の4領域を中心に製品開発~生産~販売を進める。土谷太郎氏が医師として創業に込めた精神「かけがえのない生命のために」の下、〝医療を必要とする人と支える人の架け橋〟を標ぼう。新興国をはじめ世界的な医療機器需要の拡大が見込まれるなか、〝顧客起点の深化〟を成長エンジンに、医療現場に必要とされる製品供給にまい進する。

  • 写真4
  • 写真7
  • 写真3
  • 写真8
  • 写真6
  • 写真5
  • 写真1
  • 写真2
  • 写真9
  • 写真4
  • 写真7
  • 写真3
  • 写真8
  • 写真6
  • 写真5
  • 写真1
  • 写真2
  • 写真9

機構改革が成果

 顧客起点の事業推進体制に向け2017年、機構改革に着手。従来の機能別組織をビジネスユニット(BU)型組織へ移行し、ホスピタルプロダクツBU(輸液・栄養)、サージカル&セラピーBU(透析と外科治療)、ブラッドマネジメント&セルセラピーBU(血液・細胞)に再編し開発~生産~販売を一体運営する体制に整えた。医療現場の課題や需要に迅速・的確に応える機動力が高まった。横断型の組織により顧客の潜在ニーズもつかみ、新たな医療機器の開発にもつなげている。

 医療従事者の抗がん剤曝露対策と薬剤の廃棄ロス抑制に開発した国産初の薬剤調製・投与クローズドシステム「ネオシールド」は現場の要望で規格拡充しシェアを拡大。投与量をコントロールする輸液ポンプ「キュアセンスIP︲100」は企画・開発・デザインなどの横断型チームで現場のヒアリングからアイデア出しを実施。課題を多面的にとらえることで、操作性と安全性を融合させた全面液晶タッチパネル搭載モデルを開発し、好調に推移している。

地産地消を推進

 国内向け生産拠点として稼働した海外工場は、経済発展に伴い拡大する自国市場のニーズに応えるため現地生産~販売にシフトを進めている。市場が拡大する中国で展開中の透析事業は、大連ジェイ・エム・エスと連携して関連製品の地産地消を加速。韓国メディカル・サプライは輸液・経腸栄養セットの製造販売を主力に韓国国内販売が90%に達し、血液透析用のAVF針もシェア60%と今後も堅調な伸びを期待。日本国内で培ってきた、ニーズに合った製品開発・生産を世界規模で進め、地産地消の成長戦略を描く。

 欧米などの先進国はロボットやデジタル化、AI導入などが進展。マーケット動向をにらみ、グローバル化が加速する市場で業績拡大を狙う。現在、海外に生産5・販売3拠点を配し、90カ国へ製品を提供。海外拠点とBUとの連携で、世界に通じるJMSブランド構築を目指す。

製品ポートフォリオを強化

 21年2月、日本ライフライン(東京)から譲受した急性血液浄化事業は救命救急・集中治療領域を対象に、既存の外科治療領域と親和性が高い。運営一体化でポートフォリオの強化と顧客ニーズへのトータルサポートの充実を図り、事業拡大を狙う。

 薬剤ロスを低減したワクチン接種用注射器を開発し、21年6月、量産を開始。「未来の医療を先取りした新たな価値を創造し、世界の人々の健康とQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の一層の向上を支える企業になる」を長期ビジョンに、中期経営計画「GAIN-RG2023」は23年3月期売上高640億円、営業利益26億円を掲げる。奥窪社長は、「医療を支えるグローバルな活動を通じてSDGsに貢献し、企業価値向上の力にしていきたい」。医療機器メーカーの使命と挑戦が続く。

会社概要

株式会社ジェイ・エム・エス
本  社:広島市中区加古町12-17
設  立:1965年6月
資 本 金:74億1101万円
売 上 高:575億円(2021年3月期連結)
従業員数:1620人(グループ総数5604人)
事業内容:医療機器、医薬品の製造・販売、輸出入
T E L:082-243-5844
U R L:https://www.jms.cc/

※2021年8月当時の情報です。