地域とともに創業100年超え。
「人」づくり原点、次のステージへ

株式会社中本本店

 1919(大正8)年に創業し、2019(令和元)年12月に100周年を迎えた。印刷事業を核としながらも、その枠を超えて、情報技術革新など時代の変化に柔軟に対応してきた。クリエイティブ部門の一層の強化を狙い、18年には「LIGHTS LAB(ライツ・ラボ)」を結成。顧客の想いや実現したいことをカタチにするために、営業力とクリエイティブ力の向上を追求した結果、広島広告企画制作賞で金賞・銀賞を複数回受賞するなど、高い評価を受けている。ブランディングやPR、販売促進、集客向上など幅広く手掛け、紙媒体だけでなくウェブやSNS、映像など多様なメディアを駆使した訴求力が強みだ。
 広島県印刷工業組合の理事長を務める中本俊之社長(4代目)は、「1945年の原爆投下で、爆心地から約500㍍にあった工場が全て焼失し、従業員も亡くなりました。創業者は従業員を守りたい一心で、環境の変化に対応するために自前の技術とサービスを磨き、健全経営の実現を目標に会社を発展させてきたと聞いています。私も『従業員とその家族を守る』を目標に掲げ、創業者の想いをつないでいます。また、地域や多くの人々に支えられ、復興と共に歩んできました。当社が最も大切にしてきたことは『人』、次の100年に向け、『人』づくりが私の使命だと思っています」と話す。 

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「人」づくりへ働き方改革など推進

 「人」づくりのために、社員教育や人材育成の体制整備に力を入れている。また、ひろしま企業健康宣言の実施や、広島県働き方改革実践企業認定を受けるなど、働きやすい環境の整備も推進する。19年より社員の成長を目的に、新人事評価制度を導入し、求める人物像、評価基準を明確化した。自ら目標設定して行動を振り返ることで人材育成につなげている。併せて、業務マニュアルを作り、平準化と多能工化を進めている。その人だけしかできない業務をなくすことで、特定の人の負担が減り、担当者の急な休みなどにも組織全体で対応している。中本社長は、「印刷産業は情報コミュニケーション産業。当社の原点である『高い技術力で良い品質を守り抜きたい』、『誠実に人々の想いを正しく伝えたい』という創業者の精神を継承し、魅力と存在価値を高めて次代につなげていきたい」という。

人と人、社会を結ぶ新たな領域への挑戦

 ESG(環境、社会、企業統治)の視点で、地域や社会への貢献など「見えない価値」に向き合った事業も積極化している。18年には全日本印刷工業組合連合会CSR(企業の社会的責任)ワンスター認定を取得。
 同社が取材、執筆から発刊・発送まで行う食材付き情報誌「ひろしま食べる通信」では生産者を特集し、その農産物を誌面と一緒に読者へ届ける。関連イベントも行い、生産者と消費者をつなげている。広島の子どもたちを応援する目的で幼稚園・保育園児に無料配布する塗り絵冊子「ぬりえーる」は、20年秋号で創刊10周年を迎える。思いやりの心を世界に広げる目的で、「折り鶴」関連商品を障がい者や高齢者の協力を得て製作し、販売している。中本社長は「総合印刷企業として、『人と人』、『人と社会』をより密接に結びつけ、多くの人々に知識や感動・喜びを伝えていきたい」と語った。

会社概要

株式会社中本本店
本  社:広島市中区東白島町13-15
設  立:1919年12月1日
資 本 金:4500万円
売 上 高:13億円(19年10月期)
従業員数:91人
事業内容:企画・デザイン・印刷・WEBサイト制作等
T E L:082-221-9181
U R L:https://www.nakamotohonten.co.jp

※2020年8月当時の情報です。