9月中間期 経常収益が過去最高
預貸金の各1兆円達成計画を前倒し

広島市信用組合

 広島市信用組合(山本明弘理事長)は好業績を受け、預金と貸出金残高各1兆円の達成計画をさらに前倒しする。2022年1月時点で、預金は27年3月期、貸出金29年3月期に早めていた到達目標を、それぞれ26年3月期と27年3月期にする。9月中間決算は、売上高に当たる経常収益が94 億700万円とバブル期の1991年を上回り過去最高となったほか、本業の収益を示すコア業務純益、経常利益、当期純利益などでも過去最高となった。
 9月末時点の預金残高は前年同期比431億9200万円増の8525億3400万円、貸出金は同873億4800万円増の7634億7700万円。山本理事長は「9月以降も預金、貸出金が順調に伸びている。預金は年間500億円増加が続けば3年半、貸出金は同様に4年半で1兆円の見通しが立つ。6月に移転新築オープンした己斐支店は来客が増加。今後は来年7月に海田支店、11月に五日市支店、24年6月に府中支店、11月に薬研堀支店、25年に鷹の橋支店の移転新築開業を予定しており、預貸金の増加への貢献を期待している」と話す。
 9月中間期は貸出金の増加に伴う資金運用収益が増え、経常収益が前年同期比6・7%増の94億700万円、コア業務純益が同10・9%増の61億1100万円、経常利益が同9・7%増の31億2800万円、当期純利益が同11・1%増の22億8100万円といずれも過去最高となった。与信費用は前年同期比2億4300万円増の28億5700万円で、通期では48億円を見込む。自己資本比率は0・11㌽増の10・46%、不良債権比率は0・03㌽低下し1・81%となった。