鋳物・建設機械・工作機器でものづくりを支える
地元に密着しながらグローバルに事業展開

株式会社北川鉄工所

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 府中市に本社を置き、2021年で設立80周年(創業103年)を迎える。その歴史は、木造船用機械器具を製造する「北川船具製作所」から始まった。木製滑車と巻き上げ用の手巻きウインチを製造し、木製製品に使用する金属部品内製のため鋳鉄鋳物の製造を開始。その後、木工業から鉄工業への転換を図り、1941年「(株)北川鉄工所」を設立し、旋盤用チャックの製造も開始した。戦後の混乱期には建設用動力ウインチやコンクリートミキサーの製造で戦災都市の復興を支援。高度経済成長期には、クレーンやコンクリートプラントの技術が長大橋の建設などの国家プロジェクト規模のインフラ整備に、チャックなどの工作機器が製造業における高い加工技術の発展に、それぞれ大きく貢献した。
 現在は金属素形材、産業機械、工作機器の3つの事業を展開。地元に密着しながら、グローバルにも事業を展開している。

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付加価値の高い鋳造部品

 金属素形材事業では、主に自動車のミッションに使われる鋳物部品の生産に注力する。素材の開発から加工までの一貫生産を通じて、付加価値の高い部品を提供。生型鋳造、ロストワックス精密鋳造、消失模型鋳造と多様な製法を採用する。主力の自動車部品は、加工ラインを増設し、生産能力を向上。タイやメキシコなど海外にも生産拠点を構え、国内外でタイムリーに製品を提供する体制を整えている。また、EV化に対応する新規部品受注に向け、鋳造・加工の両部門で技術開発力を強化している。

インフラを支える産業機械

 産業機械事業では、社会のインフラ整備に関わるコンクリートプラント、ビル建設用タワークレーンや架橋クレーン、自走式立体駐車場などを手掛ける。
 建設用タワークレーンは2021年2月に増設した甲山工場に生産を集約。大型・小型合わせて国内トップシェアを誇るビル建設用タワークレーン「ビルマン」のほか、発電用風車やダムの建設に使われる特殊クレーンにも展開。20年には業界初のタワークレーンの3次元自動運転システムも開発。高度で複合的な操作を行うオペレーターの疲労軽減と作業現場の安全性向上を目指す。
 コンクリートプラント用ミキサーの設計製造では、螺旋型アームを採用して練り精度やメンテナンス性を向上させ、ランニングコストを削減。防錆効果に優れた溶融亜鉛メッキを施した新型プラントを開発するなど既存製品の事業品質を更新している。

「チャックのキタガワ」

 工作機器事業では、工作機械に取り付ける旋盤用チャックや、NC円テーブルを主に製造する。旋盤用チャックの国内シェアは約6割、海外でも約180カ国で使用されている。18年には把握精度100分の1㍉㍍の新型チャックを開発した。今後は海外への販売網を再構築し、「チャックのキタガワ」として更なるグローバル展開を加速させる。
 また、チャックで培った「モノを掴む技術」を活かして、産業用ロボットに取り付けるロボットハンドも開発・製造。加工物を掴んだ瞬間に高精度の寸法測定が可能で、製造現場の自動化・省人化を実現するなど、新しい価値の提供と新たなワールドスタンダードの構築を目指す。

会社概要

株式会社北川鉄工所
本  社:府中市元町77-1
設  立:1941年11月(創業1918年3月)
資 本 金:86億4000万円
売 上 高:487億5300万円(2021年3月期連結)
従業員数:1471人(2021年4月1日時点)
事業内容:自動車部品、産業機械、工作機械機器などの製造・販売
T E L:0847-45-4560
U R L:https://www.kiw.co.jp/

※2021年8月当時の情報です。