特殊印刷機のトップメーカー
世界ナンバーワンへ研究・開発加速

富士機械工業株式会社

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 1951年創業の特殊印刷機のトップメーカー。食品包装用プラスチックフィルムや家具、家電製品の木目印刷などの「グラビア印刷機」、缶詰や飲料缶などに印刷する「金属印刷機」、フィルムやアルミ箔など異素材を貼り合わせる「ドライラミネーター」、さまざまな材料の表面に薬品や塗料などを均一に塗る「コーター」の4事業を展開。高品質・高耐久性を強みに、国内ほか世界40カ国に納入している。

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技術力を武器に事業展開

 グラビア印刷機はフィルム・建材・薄紙用途など多岐にわたり、国内シェアはトップを誇る。1969年に製造・販売を開始した金属印刷機は、国内では同社だけが開発技術をもつオンリーワン事業だ。近年は新興国を中心に引き合いが増え、世界シェアでもトップクラスに成長。ドライラミネーター・コーターでは材料のロスの低減、高稼働率を実現している。
 国外でのさらなる競争力強化へ、19年4月に海外対策機プロジェクトを設立。設計部を中心に、機能を絞った廉価版など価格帯ごとの商品開発を進めている。

小ロット対応機の開発を加速

 菓子の期間限定品など商品の多品種化によって小ロット印刷のニーズが高まっており、対応印刷機の開発にも力を入れる。小ロットのグラビア印刷では印刷の型となる版胴の取り換えやインキの色あわせなどによる生産性の低下が課題で、解決のための新技術を積極的に開発。16年発売の「FSR型グラビア印刷機」には版胴の自動装着装置を搭載。国内最大手の凸版印刷(東京)と共同開発し19年に発売した「FTS型グラビア印刷機」は版胴交換を補助する装置「スピーディアーム」やインキ自動調色システム、交換部品の軽量化、版の洗浄・インキ抜きの自動化などで段取り時間の短縮に成功した。印刷業界ではきつい、汚いといった作業環境の悪さが問題となっており、これらの機器の拡販で同業界の働きやすさ向上にも貢献している。インクジェット印刷でも小ロット対応機の開発を進めており、20年2月に試験機を立ち上げ、市場投入に向けて改良を重ねている。

新社屋を完成し、業務効率化

 17年11月、実質的な本社機能を置く八本松製作所(東広島市)に6階建て延べ約4100平方㍍の新社屋を完成した。敷地内のそれぞれの事務所に分かれていた本社機能、設計、生産管理、営業、関連会社の計100人を集約。利便性の向上、社内コミュニケーションの活性化により業務効率化を進める。6階には、周囲の風景を展望しながら休憩できる約160平方㍍のリフレッシュルームを新設した。昼休みには弁当を持ち寄り、歓談する社員でにぎわうという。福利厚生を充実させることで、社員満足度の向上や今後の採用活動に役立てる。
 19年1月には物流機能の効率化を目指し、本社南東のマツダ社宅跡地に平屋建て延べ約3000平方㍍の物流倉庫を新設。総額約4億円を投資し、県内各所に点在していた倉庫を集約した。同年2月には、府中事業所(安芸郡府中町)に開発部を拡張・移転。今後も時代に求められる製品を生み出すために、常に将来を見据えた挑戦を続け、世界ナンバーワンを目指す。

会社概要

富士機械工業株式会社
本  社:東広島市八本松飯田2-7-1
設  立:1951年7月
資  金:4億5000万円
売 上 高:143億5595万円(2019年8月期)
従業員数:232人(2019年8月期)
事業内容:グラビア印刷機、ラミネーター・コーター、金属印刷機など
     産業用機械の開発・設計・製造・販売
T E L:082-428-2450
U R L:https://www.fujikikai.co.jp/

※2020年8月当時の情報です。