100年積み上げてきた実績と信頼をもとに、
変化を恐れず挑み続ける

常石造船株式会社

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グローバルな建造体制と優れた商品力で業界をリード

 広島県福山市沼隈町に本社を構える常石造船。船舶の建造と修繕事業を手掛け、2017年に創業から100年を迎えた。
 韓国や中国の台頭を受け、競争環境が激化する中、同社は積極的に海外へ進出し、フィリピン、中国、パラグアイと拠点を展開。日本で育み培った技術力を海外に伝え〝常石クオリティー〟を4拠点で同等に実現するグローバルな建造体制によって、造船業界を牽引する中核企業として存在感を放つ。
 主力製品は、載貨重量3万~18万㌧級のばら積み貨物船やコンテナ運搬船、中でも10年足らずで累計200隻超の竣工を達成したベストセラーの8万㌧2000㌧級ばら積み貨物船「カムサマックス」は、同社登録商標が世界のスタンダードとして認知、呼称されている。
 今後も時代と市場の変化を捉え、長年培ってきた実績と信頼を糧にこれからの未来も着実に歩みを進め、造船業界をリードする存在として一層の成長を目指す。
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常識に捉われず、次代を見据えた船づくりを展開

 オーダーメイドが主流だった業界の常識に、「標準船」という新しい概念に挑戦して産み出した「TESS(ツネイシ・エコノミカル・スタンダード・シップ)」シリーズは、低コスト、低燃費、高い汎用性を追求。時代の変化や市場のニーズをとらえてバリエーションを増やし、載貨重量3万5000~6万㌧のハンディマックスサイズで300隻以上を竣工した。国内外の船主から30年超にわたり支持されている。
 今後はIoTやAIなどの先進技術の研究にも注力し、生産性等を向上した次世代工場への進化や開発船への導入を目指す。製品ラインナップでは、ばら積み貨物船、タンカーやコンテナ運搬船、その他小型船など多船型で構成するプロダクトミックスを戦略として推進し、多様な顧客ニーズに応える。
 これまで挑戦することで発展を続けてきた同社。これからも業界の常識にとらわれず、熟練の匠の業にも磨きをかけ、次代を見据えた〝船づくり〟を展開していく。

感謝を胸にこの街と未来へ

 小さな町で木造船を造ることからスタートした同社が、100年に渡り発展してこられた背景には「地域と共に」という創業当初からの基本理念がある。
 創業の沼隈の地は、地元の産業として発展した造船業と共に豊かになった。それを支えたのが、学校を作り無医村だった沼隈に診療所を作るなど、町づくりの支援を行ってきた同社。事業の発展と同時に、地域と共に発展するという理念は今も揺るがない。
 この理念は海外拠点にも受け継がれ、フィリピンのセブ工場が位置する地元のバランバン町では、同社の進出により人口が約5万人から約9万人に増加し、小さな町を一変させた。セブ工場は進出以来、公共施設の建設やインフラ整備、雇用の創出などにより地域の発展を支えている。
 100年に渡る歴史のなかで、地域と共にあり地域に支えられ発展してきた同社。これからも、地域への感謝を胸に、各拠点の街と共に未来を描き歩んでいく。

会社概要

常石造船株式会社
本  社:広島県福山市沼隈町常石1083番地
設  立:2011年1月(創業1917年7月)
資本金:1億円
売上高:1368億円(2017年12月期・グループ造船事業連結 )
従業員数:880人(2017年12月末)
事業内容:船舶の建造、修繕
T E L:084-987-1101
U R L:http://www.tsuneishi.co.jp/

※2018年8月当時の情報です。