グレーチングのトップメーカー
常に挑戦掲げ、新事業に進出
株式会社ダイクレ
創業精神の継承目指す
日本最大のグレーチングメーカー。1951年、呉海軍工廠の技術者で戦艦大和建造の現場責任者であった山本茂氏が海外のグレーチング製品を見て、日本でも需要が拡大すると確信して創業した。大量生産する特殊溶接工作機の研究に着手し、1年半後に実現。その技術力の高さは今も継承され、業界随一の設備開発力や商品の研究開発力へとつながっている。近年では、主部材に自社加工で独自の表面突起を施工。高速道路などで採用されている滑りにくさを表す「BPN値」では、鋼製グレーチングとして初めてアスファルト同等の滑り抵抗値40をクリアした。
「地球のニーズに応える」をキーワードに、のり面事業やエネルギー事業へフィールドを拡大。のり面の崩落を防止するための製品「グリーンパネル」は、一般的なコンクリート材料ではなく、グレーチング技術を生かしたFRP製のパネルで法面を補強する。軽く施工性に優れることから工期を短縮できるほか、全面緑化が可能な環境性能も注目を集めている。石油化学、製鉄、製紙など各種プラントで熱を効率よく移動させるために欠かせない熱交換器にも力を入れる。独自開発による世界初の高周波溶接式のアルミフィンチューブをはじめとした各種フィンチューブのほか、エコノマイザー、蒸気過熱器、ガスクーラーなどを手掛けている。主力のグレーチング市場が減少傾向の中、好業績を維持しており、2026年3月期は事業売上高が前期比27%増となった。
26年4月には、同事業の国内拠点として約半世紀ぶりとなる新工場を東広島市安芸津町に新設。当面は熱交換器のケーシングと呼ばれる部分の組み立てに特化させる。事業が軌道に乗り次第、必要許認可を得て、熱交換器や海上輸送を伴う大型構造物の製造にも乗り出し、同工場で、年間10億円規模の安定操業を目指す。
挑戦を後押し
日本初のグレーチングメーカーとして創業以来、一度も赤字を出すことがなく、26年5月に創業75周年を迎えた。安定した経営基盤の一方、常に挑戦を掲げ、成功と失敗を繰り返してきた歴史がある。同社の企業精神の継承へ、気付きを即座に投稿し、誰でも提案・全社で共有できる制度「アイデアポスト」を導入。社員の意志(WILL)を形にする場となり、グループによる異業種参入のきっかけにもなった。25年には「呉市のご当地麺である呉冷麺を全国へ」をコンセプトに飲食事業を立ち上げ、呉冷麺の専門店を東京にオープンした。26年夏には新たに介護福祉分野へ事業領域を広げ、呉市最大級の住宅型有料老人ホームを開設した。
ゴルフ場やフィットネスクラブなどをグループに持つ強みを生かし、福利厚生も充実。社員は本格的なコースが優待価格で利用できるうえ、ゴルフ練習場が全曜日無料で利用できる。グループ施設のフィットネスジム・プールも法人会員のため無料で利用可能。また、奨学金返済支援制度を導入し、年間返済額の最大50%の援助を7年間受けられる。23年には独身寮をリニューアル。本社から自転車で約10分の立地にあり、駐車場・Wi-Fi完備のうえ低価格で入居できる。借上社宅制度や、持ち家融資援助金制度なども整えている。軟式野球や書道、ゴルフといった多彩な部活動・同好会があり、こうした日常的な交流が、風通しの良い社風を支えている。
会社概要
株式会社ダイクレ
本 社:呉市築地町1-24
設 立:1951年5月
資 本 金:1億円
売 上 高:237億4500万円(2026年3月期)
従業員数:490人(2026年3月現在)
事業内容:グレーチングをはじめとする建築・土木資材、橋梁製品、景観製品、熱交換器などの製造・販売
T E L:0823-21-1331
U R L:https://www.daikure.co.jp/
※2026年9月当時の情報です。




