建築金物で国内トップ
全国81拠点と提案力に強み

丸井産業株式会社

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東日本物流センター新設で流通効率化


 1958年創業の建築金物メーカーで、国内トップクラスのシェアを誇る。現場で作業員がコンクリート面から天井材をつり下げる作業に苦労しているのを見て、創業者が開発した埋め込み式金具「丸井式インサート」から始まり、革新的な工法特許を取得した基礎鉄筋組み立て用の金具「キソエース」など現在の製品数は1万3000点を超える。企業理念「創業の原点は新商品にあり」、「お客様に喜んでお使いいただける製品づくり」を念頭に、時代の変化や顧客のニーズに合わせた商品開発を続ける。


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拠点数と提案力に強み

 2023年5月時点で、北海道から沖縄まで全国81拠点を構える。多拠点展開によりお客様との距離を縮めタイムリーに商品提供。細やかな営業やアフターフォローにつなげている。今後も積極的な拠点拡大を進める。
 営業社員の商品提案力に加えて、技術面でのサポートにも注力する。図面を基に一級建築士が強度を計算して、お客様がすぐに使える技術資料をそろえて商品を提案。現場で施工を担当する社員も工事関係者に自社製品をアピールして営業を担う。各部署が連携することで、同社にしかできない提案を行う。

東日本物流センター稼働

 22年5月、茨城県稲敷郡阿見町に東日本物流センターを開設した。安佐北区の西日本物流センターと2拠点体制で流通の効率化を図る。最大4㍍の商品まで格納できる長尺自動倉庫や、全ての倉庫に出荷作業の自動化システムを導入して出荷効率化と省人化を実現。事務室にはミーティングと休憩のための開放感があるカフェを設けており、働きやすい環境づくりを重視した。同年6月には阿見町と「災害時等における一時避難施設として使用に関する協定」を結び、災害時に倉庫の共有部分を一時避難所として開放するなど地元と連携を深める。

社会貢献活動に注力

 23年4月に美術館、ヴィラ、レストランの複合施設「SIMOSE」を大竹市に開いた。美術館では、創業者や現社長ら3人が集めた美術工芸品など500点を展示。創業60周年を機に、コレクションを広く一般向けに公開したいという思いから開業した。大竹市を代表する観光施設を目指し、地元に貢献する。
 同年3月、社長個人が設立した財団で工学系人材の育成を目的に給付型奨学金制度を創設。未来の建築業界を支える学生が、学業や研究に専念できるように継続して支援する。
 22年には、建築用の緩衝材「NEW PACKUN」の売り上げ1000万円を人道支援でウクライナに寄付。今後も支援を続ける予定。

働きやすい職場づくり

 社員が健康で充実した生活を送るためにワークライフバランスの充実を支援している。24年から完全週休二日制を導入し、年間休日を124日に拡大。育児や介護、自己啓発、地域活動に参加しやすくなり、仕事とプライベートを両立できる環境構築を進めている。従業員への利益還元にも注力。23年度は夏・冬期賞与を各基本給2.5カ月分と決算賞与同10カ月分を支給。決算賞与は30年以上継続して支給し、社員のモチベーション向上につなげている。



会社概要

丸井産業株式会社
本  社:広島市西区商工センター1-1-46
設  立:1958年(創業)
資 本 金:5億5500万円
売 上 高:600億円(23年5月期)
従業員数:1646人(連結)
事業内容:建築金物製造、販売
T E L:082-270-0101
U R L:https://www.marui-sangyo.jp/
※2023年9月当時の情報です。