自動車用電装部品、ワイヤーハーネスを海外でも生産
産業機械・資材の販売や新製品開発にも積極的

シージーケー株式会社

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 広島県内の芸南(佐伯区)、宮内(廿日市市)の2工場体制で、自動車用電装部品、プレス機・研削機などの小型工作機械、歯科材料などを製造する。また機械工具販売部門では、廃業した広島市の企業の顧客を引き継ぎ愛媛県内に2016年4月に松山営業所を開設。本社(広島市)・三次市・松山市の3拠点体制とし、顧客の幅広いニーズに応えるため積極的な提案営業を展開しさらなる販路拡大を目指している。

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 1961年に機械工具商社として創業後、「挑戦」を社是に業務を拡大してきた。自動車に組み込む電線を束ねる電装部品・ワイヤーハーネスは74年から製造を始め、顧客の希望に対応する多機能な全自動機械を開発して受注を拡大。売り上げの45%を占める。
 主力の芸南工場が手狭になったため、2017年9月に宮内工業団地に宮内工場を新設。さらに海外でも02年に中国広東省東莞市に100%出資の現地法人「東莞實吉開電器配件有限公司」を設立し、工場を開設した。18年6月には東莞市西方の開平市にも現地法人「開平實吉開汽車配件有限公司」を設け、翌年5月に新工場を稼働。従業員は約100人。近年、深セン市に隣接する東莞市は人件費や工場の賃料が上がり、開平工場を主力拠点として21年までに移管を進め、年商25億円を目指す計画。
 芸南工場は、ワイヤーハーネス、自社ブランドの小型工作機械などの開発拠点となっている。新製品開発にも積極的で、19年4月には「下死点ロギング装置」を発売。小型プレス機の上部金型などに設置し、レーザー光の反射を利用してプレスの下死点位置を計測して異常変動を記録することで、事前に不具合を予測する。年間300台の販売を見込む。下河内一成社長は、「機械工具商社として創業後、お客さまのニーズで工作機械から電装部品まで多様な製品を提供し、自社ブランド製品を開発する〝マルチフェイス〟が我が社の強み。現状に甘んずることなく視野を広げていく『Challenge The Future』の精神で、産業界のさまざまな分野に取り組んでいくことが目標です」と話す。

会社概要

シージーケー株式会社
本  社:広島市東区光町2-9-4
設  立:1967年6月
資 本 金:5000万円
売 上 高:40億円(2020年3月)
従業員数:87人
事業内容:自動車用電装部品・小型工作機械・歯科材料などの製造、機械工具卸販売
T E L:082-261-9235
U R L:http://www.cgk-corp.co.jp/

※2020年8月当時の情報です。