地域別農業プラン、農畜産物のブランド化、生産者の連携に注力
「『総合事業』の更なる展開~地域の暮らしに確かさと彩りを」新中計スタート
JA広島市
JAグループの掲げる3つの基本目標を実践
JA広島市は、広島市(一部を除く)、安芸郡府中町、廿日市市の一部、山県郡安芸太田町、北広島町(旧豊平・芸北地区)をエリアとし、営農指導事業、販売事業をはじめ、金融、共済、購買、加工事業などを展開している。事業の運営においては、組合員および地域から必要とされるJAとなるべく、JAグループが掲げる「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」の3つを基本目標に取り組んでいる。
農産物の販路拡大と地域特性に応じた農業振興の実践
2016年度より、販売課に販売企画マネージャーを配置し、農産物の販路拡大に努めている。また、地域特性に応じた方策をまとめた「地域別農業振興プラン」を策定するとともに、営農・畜産指導員を18拠点に配し、地域に応じた産地振興により、農業生産の拡大を目指している。農畜産物のブランド化では、広島県応援登録制度への登録や、特産品「広島菜」を使用した「広島菜漬餃子」を全農ひろしまと連携して企画し、18年度に商品化した。
新たな担い手の確保と後継者の育成支援
17年度から北広島町の豊平研修センターで、新たな担い手育成事業「活き活き〝え~のう塾〟」をスタートし、18年度には「JA広島市農業塾」の内容も見直した。また、17年度に「芸北りんご部会」を設立、18年度に「JA広島市農業女子ネットワーク」を立ち上げるなど生産者の連携を強化している。設立25年を迎えふれあい感謝祭を開催
地域活性化では、18年度に新たな情報紙「JA広島市ラブレター」を発刊し、「暮らしを豊かにする情報紙」をテーマに、農業祭や産直市、季節の農産物レシピなどを紹介。各支店では、地域情報などを掲載する支店広報紙も発行している。18年8月には、設立25年を感謝し「JA広島市ありがとう ふれあい感謝祭inどんぐり村」を開催。管内特産品の販売や野菜収穫体験などが好評であったことから、引き続き19年8月にも感謝祭を開く。また、16年度から、ホテルシェフが講師を務め、管内の農産物を使い、食材を提供する生産者も参加する「地産地消クッキング教室」も開催している。
組合員・地域との結びつき強化広報活動充実し活動「見える化」
19年度からは、これまで取り組んできた『組合員の声を聴き・声に応える徹底した話合い実践運動』を一層深化させるべく「第8次中期経営計画」をスタート。「組合員の負託に応える『総合事業』の更なる展開~地域の暮らしに確かさと彩りを~」をテーマに、①地域農業の活性化による農業生産の拡大と農業所得の増大(第6次営農振興計画で実践)、②組合員・地域との結びつき強化、③「総合事業」の更なる展開と「持続可能な経営基盤」の確立・強化を基本目標に、組合員・地域に必要とされるJA広島市を目指す。第6次営農振興計画で生産拡大と農業所得増大目指す
「第6次営農振興計画」では、「地域農業の活性化による農業生産の拡大と農業所得の増大」を基本目標に、①産地振興の強化、②販売力の強化、③担い手育成と農業経営対策の強化、④農地保全と都市農業の振興に取り組む。会社概要
広島市農業協同組合(JA広島市)
本 社:広島市安佐南区中筋3-26-16
設 立:1993年4月
資本金:74億6649万円
売上高:170億4045万円(2019年3月期事業総収益)
従業員数:780人
事業内容:営農指導、販売、金融、共済、購買、
旅行、葬祭、養鶏、鶏卵、農機車両、加工
T E L:082-831-5500
U R L:www.ja-hiroshimashi.or.jp