常識にとらわれない独自の技術を追求
メイドイン福山のモノづくりで世界へ挑む

株式会社キャステム

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 メタルインジェクション(MIM/金属粉末射出成形法)、ロストワックス技術を持ち、他の追随を許さないハイレベルな精密鋳造技術を誇る。常識にとらわれないモノづくりへの挑戦を続け、2020年に創業50周年を迎える。
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あらゆる産業の精密金属部品を製造

 1991年に米国で特許を取得したメタルインジェクション、ロストワックス精密鋳造の技術を用いて、印刷機や工作機、電車、ロケット、医療機器など、さまざまな産業の金属部品を製造。アジアや米国など世界各地に工場、営業拠点を展開し、海外での受注生産やコスト競争力の強化を進めている。
 独自の技術によって、精密鋳造製品や複雑な三次元製品を高品質、低コスト、大量生産することを実現。小さく複雑で精密な製品ほど強みを発揮する高い技術力で、最先端医療機器の開発にも携わる。世界最大手のメディカル企業をはじめ、各企業から厚い信頼を集める。

自由なモノづくり精神で新規事業に挑戦し続ける

 近年は新たな事業展開にも積極的だ。2017年に個人を対象とした商品の企画・製造・販売を開始した。著名人の手型や人気漫画のキャラクターを金属で忠実に再現し商品化。19年6月には、アニメ『ポケットモンスター』のモンスターボールを虫カゴにした玩具の販売を自社ECサイトで始めた。
 18年には農業事業に参入。徹底して高品質なものを追求することを信念とし、製造業で培ったデータ分析や品質管理のノウハウを生かし、沖縄県宮古島でトマト、広島県神石郡でイチゴを生産する。従業員の働き方に多様性を持たせ、定年退職者の再雇用先や、地域に新たな雇用を生むことで、農業を基軸にした地方創生にも取り組む。
 戸田拓夫社長は「企業の成長には人の成長が不可欠。キャステムでは会社の利益を従業員の夢や新規事業といった未来に投資します」と話す。「夢構想」と題し、従業員から新規事業のアイデアを募集し実現したのが農業や個人向けサービスだった。斬新なアイデアを柔軟に取り入れ、今後も挑戦を続ける。

会社概要

株式会社キャステム
本社:福山市御幸町中津原1808-1
設立:1970年2月
資本金:7996万円
売上高:66億1047万円(2019年3月期)
従業員数:266人
事業内容:精密機械部品の製造・販売、
     オリジナル商品の製造・販売、農業 ほか
T E L:084-955-2221
U R L:http://www.castem.co.jp

※2019年8月当時の情報です。