橋を造る技術者集団 補修・修繕分野で事業拡大
需要増え積極投資へ、技術開発も強化

株式会社ビーアールホールディングス

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期首手持高が過去最高を更新

 東証1部に上場し、橋などに使われる高強度のプレストレスト・コンクリート(PC)工事と、PC製の橋桁の製品販売などを手掛けるグループ持ち株会社。中核の極東興和(広島市)、東北を基盤とする東日本コンクリート(宮城県)、システム開発のケイ・エヌ情報システム(広島市)など子会社5社を擁する。2019年3月期決算は受注額が前年から4%とわずかに減ったが、期末時点手持高が19%増の485億で過去最高を更新した。売上高は16%増の273億円で、経常利益は子会社の工場改修に伴う稼働率の低下が影響し、13%減の14億円。次年度の株主への期末配当は8円で4年連続の増配を見込む。技術で社会に貢献し、着実な成長を続けている。
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生産性の向上へ積極投資

 PCはあらかじめコンクリートに圧縮力を作用させ、高強度でひび割れが起こりにくくしたもので、同社はその専門技術者集団だ。直近では八本松ICランプ橋(東広島市)、高家川橋(宮城県)など、全国各地の案件を手掛けている。
 新名神高速道路で大規模な橋梁を次々と受注していくのに加えて、日本高速道路各社の大規模更新・大規模修繕は発注量が増え、補修・補強分野は今後も市場の拡大が見込まれており、受注を強化する。鉄道分野では、北陸新幹線金沢―敦賀間の北島橋りょうなど、九州新幹線長崎ルートでは大村・長崎間軌道スラブを受注した。新たな領域では、JR東海が主導するリニア新幹線事業に参画。同業社との共同企業体(JV)で、軌道部の側壁(ガイドウェイ)を製作・保管する工事を受注した。事業が進む関東―名古屋間のうち、関東地区の製品製作を請け負う。
 旺盛な需要に対応するため、工場の生産能力を増強している。18年6月、静岡工場に高速道路の床版や鉄道の枕木を製造する新建屋を完成。また19年8月には安芸高田市にある子会社キョクトウ高宮の工場に建屋を新設したほか、生産量増に伴うストックヤード確保のため、中核子会社の極東興和の機材センターを統合拡大。合わせて5億円弱を投じる。

担い手確保へ、働き方改革も

 技術者の成長を重視し、長期的な人材育成に注力する。技術者の約9割が「1級土木施工管理技士」の資格を所有し、各種資格の取得に向けての奨学金給付や社内講習会を行うなど、支援体制を整える。広島県の人材育成事業補助金を活用し、国立大の博士課程に社員2人を派遣。また全国13大学や6団体・企業との21件の共同研究が進行中だ。特に補修・補強分野の独自技術の開発を進める。これまでに実用化した、アルカリ骨材反応と塩害によるコンクリート劣化を同時に制御できる「K―LIP工法」や、上空に制限のある空間で小型機械を使って杭工事ができる「マイクロパイル工法」などが成果を挙げている。
 女性技術者の活躍も後押し。育児休暇を取得した社員に最大5日まで給与を支払う制度を設ける。また65歳を超えても在籍できる環境を整えるほか、経験豊富な技術者を常時中途採用し、担い手確保の取り組みを強化している。国が進める建設現場での週休2日制にも取り組み、働き方改革も積極的に推進する。

会社概要

株式会社ビーアールホールディングス
本 社:広島市東区光町2-6-31
設 立:2002年9月27日(創業1948年)
資本金:30億1704万1000円
売上高:273億3300万円(2019年3月期)
従業員数:11人(連結550人)
事業内容:土木・建築などを行う子会社の経営管理など
T E L:082-261-2860
U R L:http://www.brhd.co.jp/

※2019年8月当時の情報です。