橋を造る技術者集団
補修·修繕で成長加速

株式会社ビーアールホールディングス

動画をリクエストする

プライム市場移行、持続的な成長へ

  • 株式会社ビーアールホールディングス
  • 株式会社ビーアールホールディングス
  • 株式会社ビーアールホールディングス
  • 株式会社ビーアールホールディングス
  • 株式会社ビーアールホールディングス
  • 株式会社ビーアールホールディングス

 橋などに使われる高強度のプレストレスト・コンクリート(PC)工事と、PC製の橋げたの製品販売などを手掛けるグループ持ち株会社。中核の極東興和(広島市)、東北を基盤とする東日本コンクリート(仙台市)、システム開発のケイ・エヌ情報システム(広島市)など子会社5社を擁する。2022年4月の市場再編に伴い、東証の1部から「プライム市場」に移行した。

JPX日経中小型株指数

 東京証券取引所と日本経済新聞社が共同で算出する「JPX日経中小型株指数」の21年度(8月31日から1年)の構成銘柄に選出された。時価総額や3年平均ROE(自己資本利益率)などの定量指標と、ガバナンス(企業統治)などの定性的な評価で200銘柄の一つに選ばれた。

 22年3月期決算は、高速道路の路面の基礎となる床版の取替工事の受注が減り、4年ぶりの減収となった。しかし政府の国土強靭化政策やNEXCOの床版取替工事など旺盛な受注環境は変わらず、今後も継続した事業拡大を見込む。

持続可能な成長実現へ

 PCはあらかじめコンクリートに圧縮力を作用させ、高強度でひび割れが起こりにくくしたもので、同社はその専門技術者を多数抱える。直近では、新東名高速道路の滝沢川橋の新設工事(神奈川県)、下小国橋上部工工事(福島県)など、全国各地の案件を手掛けている。21年12月には極東興和が安芸高田市で広島機材センターを稼働し、高速道路の床版や鉄道用まくらぎの増産に向けた受け入れ体制を整えた。

 東海道新幹線のまくらぎ交換事業、高速道路の大規模更新事業など生活を支えるインフラストラクチャーの更新や長寿命化に取り組んでいる。当期間中は中国自動車道吉野川橋や東名高速道路清見寺橋の床版取替工事を受注。またJR東海が主導するリニア新幹線事業にも参画し、同業社との共同企業体で、軌道部の側壁(ガイドウェイ)の製作·保管工事や、天竜川橋新設工事を請け負う。

 2050年のカーボンニュートラル(CN)の実現を目指し、脱炭素に向けた技術開発や環境対策を積極的に推進する。新たに「サステナビリティ推進委員会」も設置。もともとコンクリート橋や床版の製造・施工でのCNは不可能とされてきたが、セメントと置き換えできる高炉スラグを使ったコンクリートや、セメントを使わない「ジオポリマーコンクリート」の教育機関との共同研究、橋を長寿命化する新工法など製品・施工の多様化を推進している。

技術者育成を重視

 技術者の成長を重視し、長期的な人材育成に注力する。技術者の約9割が「1級土木施工管理技士」の資格を所有し、各種資格の取得に向けての社内講習会や奨学金給付を行うなど、支援体制を整える。また大学などとの共同研究を続け、特に補修・補強分野の独自技術の開発を進める。アルカリ骨材反応と塩害によるコンクリート劣化を同時制御できる「K―LIP工法」や、上空に制限のある空間で杭工事ができる「マイクロパイル工法」などが成果を挙げる。

 社員のワークライフバランスの実現に向け、DX推進で長時間労働を抑制し、ゆとりある休暇取得に取り組む。その結果、国から「健康経営優良法人2022」に認定された。

会社概要

株式会社ビーアールホールディングス
本  社:広島市東区光町2-6-31
創  業:1948年
設  立:2002年9月27日
資 本 金:48億1384万7000円
売 上 高:358億9900万円(2022年3月期連結)
従業員数:11人(連結592人)
事業内容:土木・建築などを行う子会社の経営管理など
T E L:082-261-2860
U R L:https://www.brhd.co.jp/
※2022年8月当時の情報です。