橋を造る技術者集団 補修・修繕分野で事業拡大
需要増え積極投資へ、技術開発も強化

株式会社ビーアールホールディングス

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売上高と当期純利益が過去最高に

 東証1部に上場し、橋などに使われる高強度のプレストレスト・コンクリート(PC)工事と、PC製の橋桁の製品販売などを手掛けるグループ持ち株会社。中核の極東興和(広島市)、東北を基盤とする東日本コンクリート(宮城県)、システム開発のケイ・エヌ情報システム(広島市)など子会社5社を擁する。2020年3月期決算は、期中に予定した大型案件の契約が翌期にずれ込むなど受注高と期末手持高は減ったが、売上高は前年から繰り越した大型工事の進ちょく率が伸び、前年比27%増の347億円、当期純利益は81%増の13億4800万円で大幅に伸長し、共に過去最高を更新した。

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構造物の強靭化、長寿命化

 PCはあらかじめコンクリートに圧縮力を作用させ、高強度でひび割れが起こりにくくしたもので、同社はその専門技術者集団だ。直近では洲衛高架橋(石川県)、浪板大橋(宮城県)など、全国各地の案件を手掛けている。
 新名神高速道路で大規模な橋梁を次々と受注していくのに加え、高速道路各社の大型更新・大規模修繕は発注量が増え、補修・補強分野は今後も市場の拡大が見込まれており、受注を強化する。当期間中は中国自動車道赤山橋他4橋床版取替工事や阪神高速道路のPC桁等大規模修繕工事などを受注した。新たな領域では、JR東海が主導するリニア新幹線事業に参画。同業社との共同企業体(JV)で、軌道部の側壁(ガイドウェイ)を製作・保管する工事を受注した。事業が進む関東―名古屋間のうち、関東地区の製品製作を請け負う。
 旺盛な需要に対応するため、4年前より当グループ各工場の生産設備の拡充に努め、19年には安芸高田市にある子会社キョクトウ高宮の工場に高速道路の床版や鉄道の枕木の製造能力増強を目的に新建屋を設けたほか、生産量増に伴うストックヤード確保のため、中核子会社の極東興和の機材センターを統合拡大する。

生産性向上と働き方改革

 技術者の成長を重視し、長期的な人材育成に注力する。技術者の約9割が「1級土木施工管理技士」の資格を所有し、各種資格の取得に向けての奨学金給付や社内講習会を行うなど、支援体制を整える。また全国13大学や6機関と共同研究を長年にわたり続け、特に補修・補強分野の独自技術の開発を進める。これまでに実用化した、アルカリ骨材反応と塩害によるコンクリート劣化を同時に制御できる「K―LIP工法」や、上空に制限のある空間で杭工事ができる「マイクロパイル工法」などが成果を挙げている。
 持続可能な成長と働き方改革に取り組むため、生産性向上が不可決と判断し、共同開発にて床版取替工事における施工の合理化・省力化が図れるプレキャスト床版の接合工法「ELSS Jo int」を実用化。また、社員のワークライフバランスの実現に向け、育児休暇を取得した社員に最大5日まで給与を支払う制度や、国が進める建設現場での週休2日制にも積極的に取り組みを進めている。
 20年3月には「新型コロナウイルス対策方針」を制定し、グループを各地域別に分け対策本部を設置。テレワークや時差出勤なども推進し、全社員にマスクを配付するなど感染症予防に努めた。

会社概要

株式会社ビーアールホールディングス
本  社:広島市東区光町2-6-31
設  立:2002年9月27日(創業1948年)
資 本 金:30億1704万1000円
売 上 高:347億7500万円(2020年3月期)
従業員数:15人(連結568人)
事業内容:土木・建築などを行う子会社の経営管理など
T E L:082-261-2860
U R L:https://www.brhd.co.jp/

※2020年8月当時の情報です。