橋を造る技術者集団
補修・修繕で事業拡大

株式会社ビーアールホールディングス

動画をリクエストする

受注高、売上高、純利益が過去最高を更新

 東証1部に上場し、橋などに使われる高強度のプレストレスト・コンクリート(PC)工事と、PC製の橋桁の製品販売などを手掛けるグループ持ち株会社。中核の極東興和(広島市)、東北を基盤とする東日本コンクリート(宮城県)、システム開発のケイ・エヌ情報システム(広島市)など子会社5社を擁する。

  • 写真1
  • 写真2
  • 写真3
  • 写真4
  • 写真1
  • 写真2
  • 写真3
  • 写真4

 2021年3月期決算は、前期から繰り越した大型案件や新規受注で受注高が過去最高を記録し、手持高も前年比13%増加。売上高は大型工事の進ちょく率が伸び、前年比11%増の387億円、当期純利益は44%増の19億4800万円で大幅に伸長し、それぞれ過去最高だった。

 PCはあらかじめコンクリートに圧縮力を作用させ、高強度でひび割れが起こりにくくしたもので、同社はその専門技術者集団だ。直近では名古屋第二環状自動車道の床版工事(愛知県)、浪板大橋上部工工事(宮城県)など、全国各地の案件を手掛けている。

 東海道新幹線の枕木交換事業、高速道路の大規模更新事業など生活を支えるインフラストラクチャーの更新や長寿命化に取り組んでいる。当期間中は中国自動車道江の川第三橋や長野自動車道鎖川橋の床版取替工事や更新事業などを受注した。新たな領域では、JR東海が主導するリニア新幹線事業に参画。同業社との共同企業体(JV)で、軌道部の側壁(ガイドウェイ)を製作・保管する工事を受注した。事業が進む関東―名古屋間のうち、関東地区の製品製作を請け負う。

生産性向上と働き方改革

 技術者の成長を重視し、長期的な人材育成に注力する。技術者の約9割が「1級土木施工管理技士」の資格を所有し、各種資格の取得に向けての奨学金給付や社内講習会を行うなど、支援体制を整える。また全国13大学や6機関と共同研究を長年にわたり続け、特に補修・補強分野の独自技術の開発を進める。これまでに実用化した、アルカリ骨材反応と塩害によるコンクリート劣化を同時に制御できる「K―LIP工法」や、上空に制限のある空間で杭工事ができる「マイクロパイル工法」などが成果を挙げている。プレキャスト床版継手部の配筋を省いた合理化接合工法「ELSS Joint」も実用化した。

 持続的な成長と働き方改革に取り組むため、DXを利用した生産性向上が不可欠と判断し、3年前に実施した一般公募増資に加え、21年3月にも公募増資を実施することで、各工場の生産設備の効率化に努め、長時間労働を抑制する働き方改革に取り組んだ。また30年を目標とするSDGsを前提に、50年にカーボンニュートラルの実現を目指し、今後脱炭素に向けた技術開発や環境対策を積極的に推進する。

 社員のワークライフバランスの実現に向け、育児休暇を取得した社員に最大5日まで給与を支払う制度や、国が進める建設現場での週休2日制にも積極的に取り組んでいる。新型コロナウイルスの感染が広がった20年春には迅速に対策方針を制定。地域別にテレワーク、時差出勤、勤務ローテーションなどの導入を促進してきた。全社員にマスクやPCR検査キットを配布するなど感染症予防にも努めた。

会社概要

株式会社ビーアールホールディングス
本  社:広島市東区光町2-6-31
設  立:2002年9月27日(創業1948年)
資 本 金:30億1704万1000円
売 上 高:387億9700万円(2021年3月期)
従業員数:11人(連結556人)
事業内容:土木・建築などを行う子会社の経営管理など
T E L:082-261-2860
U R L:https://www.brhd.co.jp/

※2021年8月当時の情報です。