橋を造る技術者集団
補修・修繕で成長を加速

株式会社ビーアールホールディングス

動画をリクエストする

新技術の開発強化、持続可能な環境経営推進

  • 株式会社ビーアールホールディングス
  • 株式会社ビーアールホールディングス
  • 株式会社ビーアールホールディングス
  • 株式会社ビーアールホールディングス
  • 株式会社ビーアールホールディングス
  • 株式会社ビーアールホールディングス

 橋などに使われる高強度のプレストレスト・コンクリート(PC)工事と、PC製の橋げたの製品販売などを手掛けるグループ持ち株会社。中核の極東興和(広島市)、東北を基盤とする東日本コンクリート(仙台市)、システム開発のケイ・エヌ情報システム(広島市)など子会社5社を擁し、東証プライム市場に株式公開している。

旺盛な受注環境で成長へ

 2023年3月期決算は、床版取替工事などの受注が増え受注高が増加、売上高は微増となった。引き続き、受注高は高速道路の新設工事・床版取替工事の大型受注が順調に推移。政府の国土強靭化計画や、高速道路会社による総額3兆円を超える大規模更新・修繕事業、鉄道関連では北陸新幹線、北海道新幹線など旺盛な受注環境は変わらず、今後も継続した事業拡大を見込む。24年3月期売上高は過去最高の420億円の達成を見据える。

リニア事業にも参画

 PCはあらかじめコンクリートに圧縮力を作用させ、高強度でひび割れが起こりにくくしたもので、同社はその専門技術者を多数抱える。直近では、御望山本線橋上部工工事(岐阜県)、清武川橋上部工工事(宮崎県)など、全国各地の案件を手掛けている。
 東海道新幹線のまくらぎ交換事業、高速道路の大規模更新事業など生活を支えるインフラストラクチャーの更新や長寿命化にも取り組んでいる。当期間中は高瀬橋床版取替工事(新潟県)などを受注。またJR東海が主導するリニア新幹線事業にも参画し、同業社との共同企業体で軌道部の側壁(ガイドウェイ)の製作・保管工事や天竜川橋新設工事を請け負う。

サステナビリティ経営

 サステナビリティ(持続可能な)経営にも力を入れる。気候変動に関するリスク情報の開示を企業に求めるTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の開示を進めるほか、優先して取り組むマテリアリティ(重要課題)を特定。なぜその課題を抽出したのかまで明確にし、長期的な企業価値の創造につなげる。CO排出量の多いセメントの代替材料の利用促進や新工法など、環境に配慮した独自技術の開発・採用拡大にも取り組む。工期短縮によってCO排出量の削減につなげる新技術エルス・ジョイントも順調に技術採用が進んでおり、中国自動車道の吉野川床版取替工事(岡山県)で正式採用された。
 広島県発行のグリーンボンドにも投資。瀬戸内海の良好な漁場環境の創出などに取り組む県の施策に共感・応援するなど、持続可能な社会の実現に向け取り組みを続ける。

技術者育成を重視

 技術者の成長を重視し、長期的な人材育成に注力する。技術者の大半が「1級土木施工管理技士」の資格を所有し、各種資格の取得に向けた社内講習会や奨学金給付を行うなど、支援体制を整える。また大学等との共同研究を続け、特に補修・補強分野の独自技術開発を進める。
 社員のワークライフバランスの実現に向け、DX推進で長時間労働を抑制し、ゆとりある休暇の取得に取り組んでいる。その結果、国から「健康経営優良法人2023」に認定された。



会社概要

株式会社ビーアールホールディングス
本  社:広島市東区光町2-6-31
設  立:2002年9月27日(創業1948年)
資 本 金:48億1384万7000円
売 上 高:360億2200万円(2023年3月期)
従業員数:12人(連結599人)
事業内容:土木・建築などを行う子会社の経営管理など
T E L:082-261-2860
U R L:https://www.brhd.co.jp/
※2023年9月当時の情報です。