自律走行型UV除菌ロボ販売など開始
10プロジェ クト始動 ロボットセンター開設へ

メンテックワールド

 工場メンテナンス、ダクト製造などのメンテックワールド(東広島市八本松飯田2-2-1、小松節子社長)は、紫外線(UV-C)光除菌ランプ搭載の自律走行型ロボット「UVDロボット」の販売・レンタル・除菌サービス業務を始めた。八本松病院(東広島市)などでデモンストレーションを行っており、2月末に本社工場に新設予定の「ロボットセンター」にも設置する。2020年5月から社内で「クリーンエネルギー」、「介護用ロボット」など10のプロジェクトを始動。ロボットの販売・レンタル・業務サービスのほか、大学との連携で自社での開発にも取り組む計画。
 UVDロボットはデンマークのブルーオーシャンロボティックス製で、幅66×奥行93×高さ171㌢、重量140㌔で、除菌可能域は360度で2時間〜2時間半稼働。ホテルやオフィスなど25平方㍍を8分、会議室や倉庫など500平方㍍を30分で、バクテリアなどの細菌・ウイルスを99・99%除去。紫外線が菌やウイルスなど細胞が持つDNAなどに吸収され、DNA組織のらせん構造が破壊されて二量体を形成し、生殖能力を失い死滅する仕組み。シグニファイ社(オランダ)の254㌨㍍のUV-Cランプ8本を搭載。同社とボストン大学の共同研究で、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化を実証した。UVDロボットの走行部は完全自律移動し、搭載されたセンサーで人や障害物を自動回避しながら自動除菌ができ、操作もスマートフォンやタブレットでできる。メンテックワールドは代理店として、海外で実績のあるオフィス、病院、工場、学校、ホテルなどでの需要を見込む。6カ月のお試しプラン月60万円、除菌サービス1回25万円を開始。買い取り、レンタルのほか、メンテックワールド社員による除菌サービスも行う。
 ロボットセンターは本社第10工場の一角186平方㍍に、UVDロボットのほか、自社開発の粉塵抑制装置、剥離洗浄機、漏風しにくいノンリークダクトなどの製品を展示し、試運転を行う。メンテナンス業務を説明する塗装工場の模型、パネル・写真による会社沿革や製品紹介も行い、商談室も併設する。
 プロジェクト「T&B(テクノロジー&ビジネス)カフェ」は「クリーンエネルギー」(太陽光、水素など)、「ビルメンテナンス」、「介護用ロボット」、「洗浄システム」、「ノンリークダクト」、「粉塵抑制装置ダストバスタ、ミストネット」、「デモルーム」、「スマートシティ」、「バーチャル」、「テレワーク」の10テーマを始動している。