グループの強み生かし
ベーカリービジネス展開

アンデルセングループ

動画をリクエストする

研修・施設など学ぶ環境充実

  • アンデルセングループ
  • アンデルセングループ
  • アンデルセングループ
  • アンデルセングループ

 「アンデルセン」「タカキベーカリー」「リトルマーメイド」のブランドで、国内外でベーカリー事業を手掛ける。7年間の戦地勤務を終えて帰還した創業者・高木俊介が一流の商売をして、おいしいものを作りたいと、1948年広島市比治山本町で創業。パンで「食卓に幸せを運ぶ」ことを志した。その後、欧米を視察しデンマークで出会った、バターを折り込んで作る、層状の生地が特徴的なパン「デニッシュペストリー」のおいしさにほれ込み、試作を重ね日本で初めてデニッシュペストリーを販売。67年に「パンのある豊かな暮らし」を提案するベーカリーとレストランの複合店「アンデルセン」を中区本通にオープン。従来の対面販売から、セルフサービスの販売方法を日本で初めて導入した。デニッシュペストリーとの出会いをきっかけに、デンマークとの交流が始まり、国民性や考え方、暮らしなど、国そのものの在り方に魅了され、以来企業活動のお手本としている。

全国初の冷凍パン生地製法開発 ベーカリービジネスの礎築く

 72年に誕生した冷凍製パン生地製法は、パン職人の働き方の見直しと、どんな人でもおいしいパンを焼けるようにと、10年近く研究を重ねた。焼きたてのおいしさを届け、市場を育てたいと冷凍パン製法の特許を公開。これにより全国に焼きたてパンが普及し市場が拡大、現在に至るベーカリービジネスの礎を築いた。
 グループ企業の一つタカキベーカリーでは、スーパーマーケットなどに袋パンを流通させるリテイルサポート事業、冷凍パン生地を店で焼くことで焼きたてパンを販売する店「リトルマーメイド」などのフランチャイズ事業、カフェ・ホテル向けなどの冷凍パン生地や焼成冷凍パンを扱うフードビジネス事業を行う。

多様な事業と業態 細やかなパンづくりが強み

 さまざまな事業・業態でパンの製造・販売をしているのが強みだ。コロナ禍では、店舗休業などでリテイルベーカリー事業などが影響を受けた一方で、巣ごもり需要により家庭用商品が好調でスーパーマーケット・通信販売用商品が伸長。工場をフル稼働させていた。
 近年グループの売り上げを牽引するフードビジネス事業では、おいしさ・品質に加え、工場での自動化による効率的な生産と、職人によるきめ細やかなパン作り、冷凍パン技術など独自のノウハウを活かした商品づくりが評価され、引き合いが増えているという。

パンづくりは人づくりから 「土づくりから食卓まで」実践

 企業理念は「良心」。「全ての仕事は素人より始まる」という考えを受け継ぎ、入社後から学べる環境を充実させている。2004年には従業員が創業の精神に立ち返り、パンを大切にする心を育む場として「アンデルセン芸北100年農場」(山県郡北広島町)を開設。社内教育施設「高木俊介製パン学校」で希望者向けに1年半の研修を実施し、現地に暮らしながら、土を耕し、小麦を育て、収穫、製粉、パン作り、パンをおいしく楽しむ食卓までを一貫して学ぶ。このほか半年~1年のデンマーク店舗での製販研修や、専門性向上のための製パン技術制度もそろえる。



会社概要

アンデルセングループ
本  社:広島市中区鶴見町2-19
設  立:1948年
資 本 金:5000万円
売 上 高:742億764万円(2025年3月期)
従業員数:6943人(2025年4月現在)
事業内容:パンの製造・販売
T E L:082-240-9405
U R L:https://www.andersen-group.jp/
※2025年9月当時の情報です。