ビルマネジメントで急成長。ホテル運営、指定管理を強化
周辺事業拡大し、売上高100億円目指す

株式会社クラフトコーポレーション

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 ビル清掃や環境衛生、設備点検、警備、内装・建設工事などを手掛ける総合ビル管理会社。広島を中心に東京、名古屋、大阪などに営業エリアを広げ、近年は指定管理業務の受託やホテル運営に参入。事業を急拡大している。大型工事がずれ込んだ2017年度の1期を除き、創業から22期連続で増収を続ける。19年4月期は大台の50億円に迫る47億2000万円を計上した。
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物件管理を一括受注

 松苗晃社長が20歳の1994年にビル清掃で創業。現在は1000棟を超えるレジデンス(マンション)、オフィスビル、店舗などの管理・運営を手掛ける。「『ビルメンテナンス』から『ビルマネジメント』へ」のキャッチフレーズの下、清掃や電器・空調設備管理、エレベーター保守、営繕などの煩雑な物件管理業務を一括して請け負い、総合的なマネジメントの提案に力を入れる。中間業者の排除など、徹底して無駄を省くローコストオペレーションを実現することで、クライアントに安価で良質なサービスを提供できる体制を構築。管理会社の切り替えに伴い、平均して維持管理費を10~20%削減しているという。マンションの大規模修繕や空調の更新、注文住宅など建設・工事関連の伸びも顕著だ。松苗社長は成長の秘訣を、
 「事業を通じてクライアントに『感動を与える』までやりきるように社員に指導している。感動してもらうには、相手の望んだこと以上のことをしてあげないといけない。その姿勢が評価につながっているのでは」と分析する。

三原市の公共施設を管理

 本業のビル管理のノウハウを生かそうと、公共施設の指定管理業務も始めた。三原市から選定され、19年4月から複合型の公共施設「三原リージョンプラザ」と併設の「三原市武道館」の管理・運営を始めた。地域のにぎわい創出を目指し、大相撲巡業などさまざまなイベントを開催している。契約期間は22年3月末までの3年間で、長期に安定した収益を得られるなど経営上のメリットは大きい。PPP・PFI事業を含め、受注を強化する。
 18年11月には「三原市駅前東館跡地活用事業」に、大手ゼネコンの鹿島建設を代表企業とするグループの1社として参画し、事業契約を結んだ。19年4月に着工、20年に供用開始予定で、同社は竣工後に商業・駐車場棟の運営を担う。

広島市内でホテル開業

 11年からは北海道函館市で「ホテルプロモート函館」(98室)を運営。客室稼働率は9割を超える。19年8月には広島市中区小網町に全21室の「ホテルプロモート広島」を開業した。家族連れ向けの広めの客室を用意。原爆ドームと宮島の2つの世界遺産の間に位置し、市内電車の電停にも近い好立地で、増える外国人観光客の需要を取り込む。地主から土地を賃借し、同社が建設や運営を担うビジネスモデルで今後、市内や尾道市、岡山県などでも検討を進める。年間2棟ペースでホテルプロモートシリーズの展開を目指す。
「5年後に売上高100億円の達成を目指している。これまで以上の急成長が必要だが、本業とその周辺で事業を拡大するほか、同業者などのM&A(企業の合併・買収)も検討し実現したい」

会社概要

株式会社クラフトコーポレーション
本  社:広島市安佐南区西原2-9-37
設  立:2005年(創業1994年)
資本金:5000万円
売上高:47億2000万円(2019年4月期)
従業員数:347人
事業内容:清掃、環境衛生、設備点検、警備、
     工事、コンサルタント業務
T E L:082-875-1725
U R L:http://www.craftcorporation.net/

※2019年8月当時の情報です。