[重機オペレーター] 重機操作のスペシャリスト

地場建設産業の担い手に聴く!2

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vol.02  重機オペレーター
小山昌史さん
みつぎ産業株式会社 重機オペレーター

―重機オペレーターとは
どういったことをするお仕事ですか。

 工事現場や工場などで、作業用に使うフォークリフトやクレーン車などの重機を操作します。重機とは油圧ショベルや、ロードローラー、クレーン車、ブルドーザーなどの総称ですが、重機の種類が多く、重機オペレーターになるには、それぞれの重機を操縦するための特殊な免許を取得したり、講習を受けたりしなければなりません。

―簡単に自己紹介をお願いします。

 入社して20年になります。高校は土木科を卒業しましたが、この世界に入ってみると、学校で勉強した知識はもちろんですが、経験を積み重ねていくことが重要であると強く感じています。1つ1つ現場を経験し、重機の操作が上手な人のやり方を見て学びました。上手な先輩が周りにいたので、恵まれていたと思います。
 僕の場合、仕事としては、山を削って道路をつくったり、土地開発で土地を広げたりすることが多く、ショベル(バケット)が手前を向いているバックホウにメインで乗っています。ブルドーザー、タイヤショベル、電圧機械、コンクリート圧砕機などの資格を取得しています。

―この仕事を目指したきっかけを教えてください。

 おじいちゃん子で、ごく小さいころからおじいちゃんによく工事現場などに連れて行ってもらい、重機が動くところを見せてもらっていました。重機オペレーターの方に操縦席に乗せてもらったり、可愛がってもらった記憶があり、それが重機へのあこがれになりました。

―どのような時にやりがいや喜びを感じますか。

 日々現場の形も変わりますし、同じ仕事は1つもありません。自分の思い描いた形が出来上がっていくのが楽しみです。
 完成形を目指して、例えば山なら山を掘り割って道を付けるとします。完成形は決まっていても、その途中段階は何通りもやり方があるわけです。最終的に道になればいいので、その途中段階を工夫しながら自分が思ったように進めていきます。頭の中で、次の段階、次の段階を考え、最終形を想像しながら、ここはこう攻めようとか、頭の中で常にシミュレーションをしています。工期がある中で完成させ、きちんと形になると、達成感があり、苦労した仕事ほど完成した時の喜びは大きいですね。
 さらに、自分がつくった道路が開通し、プライベートなどでそこを通ると、「ああ、これを俺は作ったんだ」と感慨深く感じます。後々まで自分の手掛けた仕事が残ります。テレビにその風景が少し映っても、「あ、これをやった」と、嬉しく感じます。まちづくりに貢献できるのも、また大きな誇りですね。 

―仕事上の苦労などがあれば教えてください。

 仕事のやり方はいろいろあり、段階、段階を想像しながら仕事をするので、常に迷いがありますね。これが正解というやり方は恐らくありません。当時のやり方が本当に正解だったのか、工事から数年経った今でも、自問自答することがあります。

― 仕事に興味を持った方へのメッセージなどがあればお願いします

 今は、GPSを駆使したり、3Dで出来上がった完成図が見られたり、デジタル化が進んでいます。そんなふうに仕事が進化していくのを見るのも楽しいですし、若い人には向いている仕事ではないかなと思います。
 全部をこなせるようになるまでには10年はかかると思いますが、経験を重ね、意欲があれば必ずやっていけます。
 興味があり、そして、意欲があれば、是非チャレンジして欲しいなと思います。

                                                   

 

会社概要

みつぎ産業株式会社
所 在 地:広島市南区宇品神田3丁目6-18
事業内容:土木工事、産業廃棄物運搬・処理
創  業:1951年4月

(2020年11月現在)

情報提供:広島商工会議所 産業・地域振興部 産業振興課